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夢幻水滸伝

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第二百九十五話 情報収集の結果その五

「こちらもとなりますね」
「その通りやな」
「ホーソーン様も今はバージニア州統一に力を注いでおられますが」
「私から使者が来たらな」
「それならです」
「それに乗ってくれるな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「ここはです」
「使者を送るべきやな」
「どうでしょうか」
「乗った」
 エミリーは首に会心の笑顔で応じた。
「ほなな」
「そうされますね」
「そしてな」
「お話をですね」
「あっちの都合がついたらな」
「されますね」
「つかんでもな」
 首が言う様な状況でというのだ。
「こちらの考えは伝わるさかいな」
「悪いことはないですね」
「ええ種を蒔ける」
「左様ですね」
「種を蒔くとな」
「後で咲きますね」
「そやから不発な様でもな」
 この時はそう思われることでもというのだ。
「後でな」
「実を結びますね」
「恋愛でもあるらしいしな」
「そうなのですか」
「その時は声をかけたりするだけでも」
 それでもというのだ。
「後でな」
「実を結びますね」
「そうなるらしいわ」
「そうですか」
「私は残念ながらそうした恋愛の経験はないさかい」
 エミリーはここでは少し苦笑して述べた。
「あくまでな」
「らしいですか」
「そうとしか言えんが」
 それでもと言うのだった。
「一応聞いたことあるさかい」
「今お話されてますね」
「そや、それでや」
「そうしたことをですね」
「してくで」
「それでは」
「ホーソーン君のところに使者を送るわ」
 このことを決定した、そしてだった。
 数日後送った使者が戻ってくるとだ、マミーの中年男である彼はエミリーに対してこう話したのだった。
「お互いに州を統一してです」
「それからか」
「少し落ち着いたところで」
 その時点でというのだ。
「お話をしようかとです」
「言ってるんやな」
「はい」
 そうだというのだ。
「あの方は」
「わかった、ほなな」
「まずはですね」
「州の統一をな」
 これをというのだった。
「推し進めていくわ」
「そうされますね」
「そういうことでな、あとそれぞれの街や村のことはわかってきたし」 
 エミリーは首にさらに話した。 
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