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強いアメリカ

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第一章

                強いアメリカ
 この時アメリカ市民達は悩んでいた、その悩みの元はというと。
「このままで大丈夫か」
「ソ連に負けないか」
「イランでもしくじった」
「カーターで大丈夫か」
 今の自分達の大統領であるジミー=カーターを見て思うのだった。
「前から思っていたがな」
「やり方が煮え切らないな」
「悪人じゃないんだが」
「しかしな」
「穏健というかな」
「ああ、中途半端だな」
「判断力もない感じだしな」 
 カーターに思うことが述べられていった。
「大丈夫か」
「カーターのままでいいのか」
「別の大統領の方がよくないか」
「これからのことを考えると」
 こうしたことを考えてだった。
 そして悩んでいた、自分達の国を動かす大統領そしてその政策がカーターのままでいいかというのだ。
 そしてそんな時にだった。
「ロナルド=レーガン!?」
「俳優だったあの男か」
「確かカルフォルニア州の知事だったな」
「あいつが大統領選挙に出るのか」
「それも共和党から」
「そうするのか」
 ここでこの人物が出て来た。
「何か凄いな」
「他の共和党の候補を退けたぞ」
「共和党の大統領候補になったぞ」
「カーターの対抗馬だな」
「それになったな」
「言ってることを聞くと」
 ここで彼の政策に視点が言った。
「軍備拡大にか」
「企業の利益を優先させるか」
「随分強気の政策だな」
「ソ連との対決か」
「強いアメリカか」
 レーガンが言うこの言葉がだった。
 市民即ち投票する有権者達の心に残った。それでだった。
 彼等はこの言葉についてだ、考える様になった。
「ソ連がいるしな」
「東側諸国もな」
「今はイランも敵だ」
「キューバもいる」
「しかもアジアではベトナムも厄介だ」
「あの戦争でやられたしな」
 ベトナム戦争のことも話された。
「合衆国の敵は多い」
「ソ連だけじゃない」
「弱いと舐められる」
「これが現実だしな」
「棍棒を持って穏やかに話そうって言うな」
 二十世紀初頭のアメリカ大統領セオドア=ルーズベルトの言葉も出た。
「国際政治は」
「しかもアメリカの正義を貫くならな」
 今度はアメリカが掲げている看板の話も為された、この正義を掲げてことを動かすのもまた政治である。
「力は必要だな」
「どうしてもな」
「それじゃあな」
「強くないと駄目だな」
「ソ連を抑える」
「何時か打ち負かす」
「イランもキューバも大人しくさせる」
 アメリカにとって好ましくない国々のことは念頭にあった。
「ベトナムもいる」
「あと北朝鮮だな」
「そういえばそんな国もあったな」
「じゃああの国も攻めるか」
「そうするか」 
 こう話していった、そして。 
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