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ドリトル先生と山椒魚

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第八幕その三

「よかったよ、先生」
「ティータイムの時に日笠さんを誘ったことは」
「合格だったよ」
「とてもよかったよ」
「そうなんだね」
 先生は皆の言葉に応えました。
「日笠さんが丁度一緒だったし」
「それでだね」
「お誘いしてだね」
「一緒に楽しんだね」
「それがいいんだね、家族やお友達とね」
 そうした人達と、というのです。
「楽しむのがね」
「ティータイムだよね」
「だから僕達とはいつも一緒だね」
「毎日ね」
「楽しんでいるよ」
 実際にというのです。
「やっぱり欠かせないからね」
「あのね、先生」
「何なら僕達席を外すよ」
 ここでオシツオサレツが二つの頭で言ってきました。
「日笠さんと飲まれる時は」
「そうするよ」
「これはトミーも王子もよ」 
 ガブガブも言います。
「皆そうよ」
「先生のお知り合いならね」
 ジップは強く言いました。
「誰だってそうするよ」
「先生そのことわかってね」
 こう言ったのはホワイティでした。
「どうしてか」
「今すぐでなくてもだよ」
「わかって欲しいわね」
 チープサイドの家族はしみじみとしています。
「何時かは」
「僕達がどうしてこう言うかね」
「本当にお願いするよ」
 チーチーも先生に言います。
「このことはね」
「ティータイムは家族やお友達とだけじゃないでしょ」 
 老馬は先生にあえてこう言いました。
「そうだよね」
「こう言っても先生はわからないというかね」
 ポリネシアの口調はやれやれといったものでした。
「気付かないんだよね」
「自分にはってね」
 トートーはあえて言いました。
「頑なに信じているから」
「先生、僕達は皆何時でも先生の味方だけれどね」
 ダブダブはそれでもと言いました。
「困っていることもあるんだよ」
「やっぱり僕は家事や世事や身体を動かすことはからっきしだからね」
 全くわかっていなくてです、先生は言いました。
「それでだね」
「いや、違うから」
「何でそこでそう言うの?」
「家事は私達がいるでしょ」
「世事のことだってね」
「トミーも王子もいるから」
「身体を動かすことも」
 こうしたこともというのです。
「全く以ていいから」
「違うことだよ」
「もっとね」
「先生が一番苦手というかね」
「駄目なことのことだから」
「ううん、恋愛は僕には縁がないし」
 まさにそれを言う先生でした。 
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