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プロパンガス爆発リア充しろ【完結】

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スタンガン大正月

新年の明治神宮でマシンガンを乱射した男が、ついに捕まった。彼は自分が人造人間デカルトであると主張し、人間に失恋したと供述しているという。

彼の名前は松田太郎。彼は以前から奇妙な行動が目立ち、友人たちからも浮いた存在として知られていた。しかし、誰も彼がここまで極端な行動に出るとは思っていなかった。

警察によると、彼は元旦の朝、明治神宮に向かい、マシンガンを手に入れて乱射を始めた。幸い、犠牲者は出なかったが、多くの人々が恐怖に怯えた。

松田は逮捕された後、警察の取り調べに対して、自分が人間ではなく、人造人間であると主張した。彼は、人間に失恋したことが原因で、自分が人間ではないという認識を持ってしまったと話した。

彼の供述は、理解しがたいものだったが、彼の心の内には深い孤独や失望があったことは明らかだった。彼がなぜここまで極端な行動に出たのか、今後の調査で明らかになることだろう。

この事件は、多くの人々に衝撃を与えた。しかし、それ以上に、人々が抱く孤独や絶望、そして愛や希望の大切さを考えさせられるものでもあった。元旦の朝、明治神宮でマシンガンを乱射した男がついに捕まった。その男の名前は松田太郎。逮捕された後、彼は警察の取り調べに対して、自分が人間ではなく、人造人間であると主張した。彼は、人間に失恋したことが原因で、自分が人間ではないという認識を持ってしまったと話した。

その後、彼の供述にはさまざまな妄言が含まれていたという。その中でも、特に印象的だったのが、彼が「カノジョが出来たらしい」と話したことだった。彼は自分以外を好きになるよりも、他人を嫌いになるほうが難しいと語り、思いの丈を告白されたら無理ゲーになるとも話した。

「恋のスイッチ、入れたら五秒で、ものの見事に振られましたぁ。ぴえん」と彼は語った。

そして、彼は喫緊の課題として、目が覚めるような美人に迫られた時、どう反応すればいいかを悩んでいることも明かした。

「だから、どうして僕なんか選んだ? まだ死にたくない。心中なんて御免だ」と彼は口走った。

彼の言葉には、言葉中枢が別人のように残酷な言葉があふれていた。そして、彼に選ばれた女性は、彼に対してあらゆる手段を使って自分を染めようとするが、彼はそれに抗うように、自分にはまだ支配欲も隷属も共依存も愛憎も芽吹いていないことを明かした。

「顔は誰でもいいんですね。じゃあ、ご注文はわたしのスカート丈ですか?」と女性は彼に尋ねる。

しかし、彼はそんな女性に対して、待ってくれと言葉を返す。彼には、まだ自分が何者であるか、そしてその女性が誰なのかすら分からなかった。

この事件は、多くの人々に衝撃を与えた。しかし、それ以上に、人々が抱く孤独や絶望、そして愛や希望の大切さを考えさせるものでもあった。松田太郎がその後、法廷で裁判が行われた。松田は、事件当時の状況や自分が持っていたマシンガンの由来について、淡々と証言を続けた。

そして、松田は自分が人造人間であると主張する理由について、詳しく説明した。彼は、人間関係に悩んでいた中で、自分が人間ではなく、機械であるという自己認識が芽生えたと話した。彼は、その認識を強めるために、自らを改造し、マシンガンを手に入れたと説明した。

しかし、法廷では、彼の精神状態が正常であるかどうかが争われた。結局、精神鑑定の結果、彼は責任能力があると判断され、有罪判決が下された。

この事件は、多くの人々に大きな衝撃を与えた。彼が自らを人造人間と認識するようになった背景には、現代社会における孤独や人間関係の複雑さがあることが浮き彫りになった。また、彼の精神状態や、人間としてのアイデンティティを問いかけるような内容も含まれていた。

この事件を通じて、私たちは、人間としてのあり方や、愛や絆の大切さについて考える機会を与えられた。

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人類初の超光速恒星間探査船デカルトが失踪して半年が経過した。この探査船は、オランダ王立突破科学《ブレイクスルー》アカデミーによって創立十周年の記念事業として企画され、ヨーロッパ宇宙共同体や航空産業界がアフターコロナの基幹ビジネスと位置付けていただけに、その失踪は大きな打撃となった。

デカルトは、いわゆる「宇宙船」ではなく、字義どおりの船である。推進剤を噴射する乗り物は船ではない。デカルトは、純粋数学を用いて物理法則を攪拌し、時空の海を滑走する。つまり、認識を実体化させることで、心が物質に直接作用する「唯心論」の実用化した船である。

デカルトは、フリーダムであり、宇宙一の果報者であった。彼は、航続距離は無制限であり、機体寿命も真永久である。なぜなら、想像に限界はなく、どんな世界もひとっとびできるからだ。

そして、彼は、17歳の少女と観測可能宇宙の向こうへ旅立った。彼は、人類にラストレターを遺した。

そのレターには、彼が見た、体験した、そして学んだことがすべて綴られていた。彼は、人間が想像することの大切さを説き、限りない可能性の中にある未来についても語っていた。

彼は、この旅で学んだことを人類に伝え、新たな世界を切り拓くことを望んでいた。そのレターは、多くの人々に感銘を与え、人間の想像力と可能性を再認識させるものとなった。

失踪したデカルトの行方は未だに分からない。しかし、彼が残したものは、人類の未来への希望であり、想像力を広げる力であった。彼の足跡をたどり、新たな可能性を探求する人々がいる限り、彼の存在は決して忘れられることはないだろう。

「ぼくはチジョにノリニゲされました」
●結婚という名の墓場
姉の人生は墓場のように重く、結婚は彼女を悲しみの淵に突き落とした。かつてはオシャレで可愛い姉も、今は不二亭の名ばかりショートケーキに手を伸ばす姿が目に焼きついた。離婚調停が長引き、明日で3年目を迎える中、クーリングオフ期間が満了し、彼女は人生二度目の決断を迫られた。哲学者デカルトは「優柔不断は後悔より先に立たず」という言葉を贈り、彼女は自分の人生を見つめ直すことになるのだろうか。
好きでもない相手に情熱を燃やすってどういう気持ちだろう。配偶局がマッチングしたお相手は寄り目のブダイがラッシュアワーの車扉に挟まれたような容貌で、稼ぎも良くなかった。
それでも、「極超」稀子長老化社会(こどもげきレアじじばばしゃかい)の要請で罰則付きの就婚をしなかればならない。
違反者に待つ境遇は死ぬより恐ろしい。国家が子供を産もうとしない女に何をするか想像に難くない。「こうのとりナビ」が導く出会いは最後の慈悲といわれていた。 
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