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夜勤族の妄想物語 4.異世界ほのぼの日記2~異世界でも夜勤になったので堂々と昼呑みします~

作者:佐行 院
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前書き
 光と渚の豪快なプレゼントをうまく使おうと奮闘する好美。 

 

-⑥ 商売への交渉開始-

 光と渚が購入したての高層ビルを用途で使い分けができる様にと作り替えた後、2階~14階への入居者を早速募集すべく好美自らポスターの作成を行った。同時に1階のコンビニのオープニングスタッフを募集する事にしたのでその旨も書いた物を作成していく。
 作成したばかりのポスターを不動産屋に持っていき、早速貼って貰えるように依頼してきた。

不動産屋「すぐ剥がすことになるかも知れませんよ?」

 意味深げな言葉を残しつつ、ポスターを受け取った不動産屋は店の大きな窓にポスターをでかでかと目立つ様に貼ってくれた。
 一旦、1階のコンビニ部分に戻り店舗の窓にもポスターを貼り付ける事にした好美。この店の従業員に対しては月家賃を中心に割引きを用意する事にした。従業員は家賃2割引き、また店の商品は全て1割引きを予定している。売り上げや利益の事は大丈夫なのだろうかと心配されたが、神によって振り込まれたお金はまだ十分に残っているので心配ない。
 店にはマンションの内側からも入店可能でいつでも買い物ができる様になっている、このマンションの住民になるとエレベーターに乗るだけですぐ買い物が可能になった。
 因みにエレベーターは特殊な作りになっていて、1階~14階は各階へのボタンがあるのだが好美が住む1番上、つまり15階のボタンだけが無い。これは「せめて家だけはプライベートな空間に」と渚の気遣いでの仕様で、好美が設定した4桁の暗証番号を階層のボタンで押すと15階へ行けるようになっている。
 屋上の露天風呂もプライベートの空間にすべく、敢えて共同のエレベーターではなく15階から屋上へと延びるもう一つのエレベーターを使用する事になっていた。
 エレベーターで地下駐車場へと降りるとそこから直接隣国のバルファイ王国、及びダンラルタ王国への住民専用地下通路が設置されていた。隣同士なのでバルファイ王国からダンラルタ王国へ直接行けない訳では無いのだが、距離的にはこのネフェテルサ王国を経由して行く方が近いらしい。特に魔学校へ行く学生が使うだろうと光が言っていた。
 好美のマンションから光の娘であるガルナス達が毎日利用するバス乗り場には少し距離があるので、地下通路に専用のバス乗り場を作れないかと光に相談すると少し待つ様にと伝えられたのでその通りにするとすぐ『瞬間移動』でやって来た。

光「少し、話を聞かせてくれる?」
好美「スクールバスだけは地上の道からこの地下通路に入れるようにしてここの住民のお子さんや学生の方々がすぐに乗れるようには出来ないでしょうか。」
光「確かにこの通路を使う方が通いやすいとは思うけど・・・、あの人に一言言わなきゃだめだよね・・・。」
好美「あの人・・・、ですか?」

 ちんぷんかんぷんになっている好美の前で光は突然ある女性からの『念話』を受け取った。

女性(念話)「何か面白そうなお話をされていましたが、もしかしたら私をお呼びですか?」
光(念話)「この声は結愛さんですか?いつの間に念話を?」

 そう、光に『念話』を飛ばしてきたのはバルファイ王国にある魔学校を経営する貝塚財閥の代表取締役社長で、魔学校の理事長をも務める貝塚結愛本人だ。

光(念話)「結愛さん、貴女は地獄耳ですか?」
結愛(念話)「実はアーク・ワイズマンのリンガルス警部に魔法を仕込んで貰ったんですよ、それよりバス乗り場がどうかされましたか?」
光(念話)「ちょっと待ってください。」

 訳が分からない好美は、目の前にいる光がただただ無言でアクションをしているようにしか見えないので呆然としていた。そこで光は『念話』を好美に『付与』して直接話すように促した。

結愛(念話)「好美さんでしたっけ、念話が聞こえますか?私貝塚財閥代表取締役の貝塚結愛と申します。」

 突然脳に言葉が流れ込んできたので好美は驚きを隠せない。

好美「光さん、結愛さんとかいう女神様っぽい方の声が頭に流れ込んで来るんですけど!!」
光「『念話』って言うのよ、頭の中で話しかける様に貴女も念じてみて。」
好美「やってみます・・・。(念話)貝塚社長ですか?聞こえてますかね?」
結愛(念話)「聞こえていますよ、あと私の事は「結愛」とお呼びください。それでなのですが、バス乗り場がとお聞きしましたがどうされました?」

 好美は魔学校のあるバルファイ王国へと繋がるマンションの地下通路に専用のバス乗り場を作り、学生たちに利用してもらおうと思っている旨を伝えた。勿論、結愛は賛成したが珍しく交換条件を出して来た。
 
 

 
後書き
 結愛の交換条件とは。 
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