| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十三話 海と木の間でその八

「あそこは日本軍どころじゃないわよね」
「暴力も」
「何しろ拷問も普通で」
「強制収容所で常だしね」
 富美子が言ってきた。
「何でもね」
「もうそれが地域で」
「入ったらほぼ出られないっていう」
「ソ連真っ青のレベルらしいわね」
「そんなところの暴力なんて」
 富美子はさらに言った。
「問題外よね」
「日本収容所なかったしね」
「それじゃあね」
「暴力も」
「あそこよりましで」
「まだまともよね」
「そんなところと比べて」
 自衛隊そして日本軍はというのだ。
「よっぽどましよ」
「本当にね」
 一華もそれはと言った。
「立派よ」
「自衛隊はね」
「それに日本軍も。そもそもテロしないわよ」
「一般市民狙ったりの」
「飛行機とか爆破したり」 
 一九八七年の事件のことを言った、実際に北朝鮮はこうしたことも平然と行ってきた過去があるのだ。
「そんなこともね」
「してないしね」
「自衛隊がするなんてね」
 それこそというのだ。
「絶対に考えられないし」
「日本軍も謀略はあっても」
「一般市民狙ってとか」
 そのうえでのテロ行為はというのだ。
「してないし」
「誤爆位?」
「間違えてのそれとね」
 一般市民を巻き込んでもというのだ。
「最初から狙ってだとね」
「違うしね」
「まして何もないのに」
「テロとかね、アジア大会でもね」
 北朝鮮は韓国で開催されるそれを狙ったこともあるのだ。
「してないから」
「そんな軍隊と比べたら」
「自衛隊どれだけいいか」
「本当にね」
「ここを見学させてもらったら」
 理虹は海も見た、マリンブルーの夏の海を。
「わかるしね」
「心からね」
「海軍格好良くて」
「自衛隊もでね」
「規律正しく清潔」
「ぴしっとしてて恰好いい」
 そうしてとだ、一華も言った。
「尚且つ優秀でいざとなれば私達を助けてくれる」
「そんな人達だからね」
「あんなテロやって将軍様が率いる」
「そんな軍隊より断然いいわよ」
「まあ馬鹿な人は馬鹿ってことね」 
 一華はこれまでの会話からこの結論を出した。
「要するに」
「そうなる?やっぱり」
「だって。一目瞭然だから」
 それこそというのだ。
「日本に徴兵制復活なんて有り得なくて」
「自衛隊や日本軍は北朝鮮の軍隊より遥かにいい」
「皇室は将軍様なんかと比べ様がない」
「そうだって」
「全部一目瞭然だから」
 最早というのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧