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新オズのカボチャ頭のジャック

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第六幕その十

「色々な国の色々な文化もよ」
「あるね」
「だから日本の畳のお屋敷もあれば」
「十二単もあるんだね」
「平安時代のお屋敷もね」
 こちらもというのです。
「それ以前のね」
「聖徳太子さんの頃の服やお屋敷もだね」
「あるのよ。だから蘇もね」
 これもというのです。
「あるのよ」
「日本の昔の乳製品だね」
「あれもあってね」
「食べられる人は食べられるんだね」
「そうよ、では今夜はね」
「浴衣を着てお布団に入って」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「ぐっすり寝るわ」
「気持ちよくだね」
「私達はね」
「じゃあ僕達はお庭に出て」 
 ジャックはかかしと樵それにガンプを見て言いました。
「そこでね」
「夜の景色を楽しむのね」
「今夜は満月が奇麗だし」
 開けられた窓を見るとでした。
 そこから満月が見えます、黄色いとても奇麗な満月です。
「それを見て月明かりに照らされたお庭もね」
「見るのね」
「そうするよ」
「風情のあるお庭だからね」
 かかしも言います。
「見ることが楽しみだよ」
「お池の岩の上にある竹がいいね」
 樵はそちらのお話をしました。
「あそこにお水が落ちて」
「うん、竹が岩を打つ音がね」  
 ガンプの目はとても楽しそうです。
「またいいよね」
「それを見てね」
 ジャックも笑顔になっています、南瓜のお顔が自然とそうなっています。
「今夜は楽しむよ」
「何か素敵な夜になりそうね」
 オズマはそのジャックににこりとなって応えました。
「お互いに」
「オズマ達は寝てね」
「そしてね」 
 そのうえでというのです。
「貴方達はね」
「満月とお庭を見てね」
「楽しむわね」
「そうするよ、それじゃあ」
「お互いにね」
「楽しい夜を過ごそうね」
「それじゃあね」
 こうお話してでした。
 皆それぞれ楽しい夜を過ごしました。
 オズマ達は寝てジャック達はお庭に出てそうしてでした、一晩を過ごして日の出と共になのでした。
 オズマ達は起きてオズマが障子を開けますと。
 そこにです、朝日が今まさに出ようとしていました。オズマはその朝日を見た瞬間に笑顔になってです。 
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