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ビンドポピアス世界線破却同盟①真実を知る覚悟があるなら、今ここで私と共に。失うものはあるかもしれないが、それでも進むべき道はある。闇を超えて、未来をつかめ―。

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真実を知る

二人が歩いていると部活の勧誘をやっていた。「野球部に入りませんかー」
「柔道部です、柔道に興味ありませんか」
「茶道部ですよ~」
「軽音部でギター弾いてみたくないですか」
「映画研究会です、映画の話で盛り上がってみませんか」
「テニス部はいかがでしょう」
「囲碁部入りませんか」
「将棋部もいいなあ」
「漫研はどう…うわっ!」
漫研の女の子が相撲力士に突き飛ばされた。制服のスカートがめくれてブルマーが丸見えになっている。女の子は泣きだしたが力士は容赦なく足をつかんで逆さづりにした。「今、二子山座部屋にふたご座流星雨が降り注いで壊滅状態になっている。そのせいで黒星続きなのだ。このままでは星取り表が大変なことになっているんで翠星のガルガンティアごとく現れた新人をスカウトしている。邪魔をするな」
女の子はスカートの中が丸見えになっても気丈に怒った。「だからと言って漫研の邪魔をしないで」
「うるさい」
力士はビリビリ―と女の子の制服を破った。「ひゃん」女の子はブルマー姿に剥かれてしまった。「何するの」
「お前ら漫研には相撲部が直々に指導してくれる」「嫌、離して」
「待て、やめろ、やめて下さいお願いします。俺が代わりに指導を受けるから。」「ほう、なかなか殊勝な態度ではないか。気に入った。貴様には特別に俺が直接指導をしてやる」
「ありがたき幸せ」
「よし、ついてこい」
「はい」
「ここに入るのだ」
「えぇ……」
そこは、女郎屋であった。
「あ、あの、ここは」
「なんだ、知らないのか? ここは性風俗店だ。だが安心しろ、ちゃんと許可は取ってある」
「あ、翠星のガルガンティア相撲部ですか?あれはいい作品ですね。
「わかっているじゃないか。よし、お前には素質がある。早速入室してもらうぞ」
「はい」
「俺はこっちの部屋にいるから、準備ができたら来い」
「わかりました」
しばらくして真也は部屋にやってきた。「失礼します」
「おう、来たか。それじゃあ、始めるとするか」
「はい、俺、男ですが翠星のガルガンティアな体に性転換にしてください。」
「よしわかった。それじゃあ、逝くぞ」
「あああぁぁあ」
こうして真也は女体化した。
「おお、これは見事な胸だ。Eカップはあるな」
「ありがとうございます」
「尻も素晴らしい。プリッとしていながら程よい肉付き。そして、この太腿のムッチリ感。どれをとっても完璧だ」
「お褒めにあずかり光栄です」
「ところで、お主は処女か?」
「いえ、経験済みでございます」
「そうか。なら、今日は初体験だな」
「はい」
「ところで、お主は童貞か?」
「はい」
「そうか ソフィアと真也は心中した。
「真也、私たち、死んだの?」
「そうだね。きっと、この世界は地獄だよ」
「そうかもな。でも、悪くはないと思うぜ。俺はお前と一緒にいられるだけで幸せなんだ」
「私もよ」
「なあ、俺たち、天国へ行けるかな?」
「わからないわ。でも、もし行けなかったとしても、私はずっとあなたのそばにいるから」
「嬉しいな」
二人は抱き合った。
「ソフィア、愛している」
「私もよ、真也」
やがて、二人の唇が触れ合いそうになったその時、どこからともなく声が聞こえてきた。「おい、お前たち、勝手に死ぬんじゃない!」
「誰?」
「誰なんだ!?」
「俺は神だ!」
「神様なんているわけがない!」
「そうだ! お前は一体どこの宗教の神だ!」
「違う、俺は無神論者だ。しかし、この世の中には科学でも説明できない不思議なことがあるだろう。例えば、俺の存在とか」
「確かに」
「たしかに」
「俺は神だ」
「だから何だと言うんだ?」
「別に。ただ、お前たちが死んでしまったことが許せないだけだ」
「何を勝手なことを!」
「忘れたか!俺は翠星のガルガンティア相撲部だ。まだ稽古の途中だぞ。逃げるなよ」「だって、こんな世の中、生きてたって仕方がないだろう」
「そんなことはない。生きることに意味など無くても構わない。大切なのは自分が納得できるかどうかだ」
「どういうことだ?」
「よく聞け。お前たちは『学びの異世界』という物語を知らないか?」
「聞いたことはあるが、それがどうしたというのだ?」
「あれは、俺が創造した世界だ。つまり、俺の世界だ」
「なにぃ」
「なんですとぉ」
「俺は、あの世界で、主人公に『生きる意味とは何か?』を問いかける存在だ」
「じゃあ、あなたは神様じゃないの?」「いいや、間違いなく俺は神だ。なぜなら、あの世界の神は、俺しかいないからだ」
「なるほど」
「だが、あの世界では、主人公が自ら答えを見つけなければならない。そのためのヒントを与えるのが俺の役目だ」
「だったら、どうしてわざわざ俺にあんな質問をしたんだよ」
「それは、お前が、あの世界を生きた証が欲しかったからに決まっているだろう」 
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