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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう

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第8章
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 今年も、実家の地域の夏祭りの季節がやってくるので、僕はななのちゃんに聞いてみた。それに、実家からも連れておいでと言われていたのだ。

「今年は どうする? ななのを連れておいでよって言ってるけど」

「うん 行きたい 花火も見たいしネ」

「そうか じゃー 今年は、敦賀の海に泳ぎに行くかー」

「・・・私ネ 水着も持ってへんしー 海水浴はええわ」

「そうか 水着ぐらい買えばいいじゃない? 中学のんもあるんだろう? 海は気持ちいいぞー」

「うん あるけどなー あんなー 私 前に話したことあるやろー 小学校の時、お母さんと海に行った時、一緒に行った男の人に身体触られたってー 思い出すと嫌やねん シュウだったら、かめへんわーって思うよー でも、ふと 思い出したりしたら・・」

「そうか 悪い 思い出させてしまったな ごめん じゃあ 祭りだけにしよう その代わり、車借りて、置く琵琶湖の展望台に連れて行ってあげるよ」

「うん それ た・の・し・み 私 上から琵琶湖見たこと無いからー」

「よし そーしよう」

「でも シュウと二人っきりでお泊りしたいなぁー 温泉の露天風呂で・・それでなー 私はシュウに後ろから抱えられて、二人で入るネン」

「あのさー あのー そっそんなこと 中学生の女の子が言うことちゃうやろー」

「ふふっ シュウ 慌ててるぅー ジョーダンよっ 前 ウチに来た時 シュウがお母さんとあんまり仲が良いんだものー 私 本当は、嫉妬してたんよー 取られたりしたら・・ ウチのお母さん 若くて、美人でしょ?」

「そっ そーだね 若い スタイルも良いね」

「ほらぁー どこ見てんのよーって お母さんもシュウのこと きっと 好きなんだよ」

「まぁ それは・・ ななのの友達だからって・・ なぁ お母さんって 幾つ?」

「ウン 私を二十歳の時 生んだって言ってたから・・33かな」

「ふーん やっぱり若いんだー 僕と10歳しか離れてない それに、僕とななのも 10歳なんだ」

「そーだね ねぇ シュウはお母さんのこと 女性の対象って見てる?」

「何を聞くんだよー そんなこと無いよー ななののお母さんってだけ 確かに魅力的だけど・・」

「ふーん 怪しいなぁー 私 お母さんが大好きなんだけどー シュウは私のほうが優先権があるんだからネ」

 と、髪の毛を耳の後ろに掻き上げる女のしぐさをして、窓の外を見ながら、独り言のように呟いていた。 
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