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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか

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パラディ島編 第17話 閑話② ~リヴァイ班とヒョウの秘密~

ハチマンside

 ヒョウ「ほえー。ここが調査兵団本部かぁ・・・。」

 ヒョウがそういう。

 現在、俺たちは本格的な調査兵団への入団をするために、
 調査兵団本部へとやってきた。
 手続きが完了したら、自身が所属する班、分隊を決めて、そこに配属される。
 そんな感じらしい。
 ただ、ハンネスさん情報だから、信じていいのか分からんが。
 そんなことを考えつつ、俺たちは本部の広場に向かう。

 ---

 手続きを済ませ、それぞれの班が決まる。

 ハンジ「やあ!どうもこんにちは!私はハンジ・ゾエ。
     この調査兵団で分隊長をしているものだよ。」

 ハンジ分隊長・・・めんどいし、ハンジさんでいいや。
 ハンジさんが広場の前でそういう。

 ハンジ「んで、隣に居るのが、同じ分隊長のミケ・ザカリアス。
     彼の癖に気を付けて?彼には、初対面の人の匂いを嗅いで、
     鼻で笑う癖がある。まっ、特に深い意味は無いと思うから。
     気を悪くしないでくれ。
     さっ!班を決めようか!」

 そんな感じで、ゆる~く始まった班決めだが、

 ハンジ「んじゃ、フレデッリク・トンプソン、メリタロー・ジャミングス、
     ソローレ・ディパインド。以上3名はそこにいる白髪にほくろの
     ある女性、ウェデア・ジャペイン班ね。」

 ウェデア「ちょっ、ハンジさん!気にしてるんだから言わないでください!」

 ハンジ「ごめんごめん。」

 ウェデア「反省してませんね!?」

 決めてる最中も、部下をからかって、新兵の緊張をほぐしつつ、班を決めていた。
 さすが分隊長というべきか・・・。

 ハンジ「アルミン・アルレルトはあのタオルを頭に巻いてるおっさん、
     シス班ね。」

 シス「おい!」

 ハンジ「えーと、次は、サシャ・ブラウス、コニー・スプリンガーは
     あそこの髭ずらおっさん、ヨッヘル・スッペルの班に。
     ユミル、クリスタ・レンズはあっちに立ってる赤髪の女性、
     セリア・ペルレイト班ね。」

 そして、どんどん班が決まっていき・・・、

 ハンジ「んじゃっ。これで最後。ハチマン・ヒキガヤ、ヒョウ・ギルデットは
     リヴァイ兵士長管轄の班、特別作戦班に所属してもらう。
     以上!」

 ハンジさんは最後にさらっと爆弾発言をする。

 かという俺たちは・・・、

 ハチマン「」

 ヒョウ「・・・ウッソだろお前!」

 すっげえ驚いてた。

 新兵たち「「「「・・・はぁ!?」」」」

 新兵である同期たちも驚いていたりした。
 ・・・ミカサやクリスタは、なんか嬉しそうだったけど。

 ハンジ「?なになに?どうしたの?」

 周りの驚く声が聞き、ハンジさんが反応する。

 ヒョウ「ちょっ、どういう事です!?ハチマンはいいとしてなんで俺まで!?」

 ヒョウがそういう。
 ・・・てか、俺はいいってどういう事だよ・・・。

 ハンジ「いや~、私も詳しくは知らないんだよね~。
     私に言われたのは、『もし入ってきた新兵の中に君らが居たら、
     リヴァイ班に所属させろ。』ってものだったからさ~。」

 ヒョウ「・・・つまり、分からないと。」

 ハンジ「うん。」

 ヒョウ「・・・はぁ・・・。まあ、いいか。んで、次はどうするんですか?
     班の人と交流を深めるんですか?班の人今ここに居ないけど。」

 ヒョウがハンジさんにそうきく。

 ハンジ「うん。とりあえず、ちょっと付いて来て貰えるかな?
     あ、他の皆は自身の班員と交流して、親睦を深めておいてくれ。
     そのあとは、ミケの指示に従ってくれ。」

 ミケ「おい、ハンジ・・・。」

 そういって、ハンジさんは俺達を連れて、何処かに向かっていく。

 ハチマン「あの、ハンジさん。何処に向かってるんですか?」

 あまりにも強引な感じだったので、訊ねてみる。

 ハンジ「あっ、ごめんごめん。今向かっているのは団長室だよ。
     君たちも団長に聞きたいことがあるだろうし、私も何で君たちが
     特別作戦班・・・通称リヴァイ班に属することになったのか、
     理由を聞こうと思ったのさ。」

 ・・・なるほど。納得だ。
 当事者である俺達を連れていくのは良い手だ。
 俺たちに理由を聞かせて、その答えを自分も聞こうとする。
 策士だな。

 ヒョウ「なるほど・・・。」

 ヒョウも納得したようだ。

 ハンジ「理解してくれたかな?それじゃ、もうそろそろ団長室だから。」

 そういい、ハンジさんは歩いていく。
 俺たちもそれについていくと、すぐにハンジさんが扉の前で止まり、
 ノックをする。

 ハンジ「コンコン、入るよー!」

 ・・・えぇ・・・。
 ノックしたんだから返事が帰ってくるまで待てよ・・・。

 リヴァイ「おい、クソメガネ。相手が返事してから入るのが常識だろうが。」

 俺の気持ちと同じことをリヴァイ兵長が言う。

 エルヴィン「ハンジ。リヴァイの言う通りだ。気をつけてくれ。」

 団長にも同じことを言われ、さすがに反省したのか、

 ハンジ「はーい。」

 ・・・。
 全然反省してねぇ・・・。

 ヒョウ「・・・はぁ・・・。失礼します。」

 おっと、忘れてた。

 ハチマン「・・・失礼します。」

 エルヴィン「?ハチマンにヒョウか。どうしたんだい?」

 不思議そうな顔をして、団長がそういう。

 ハチマン「いえ、少し質問がありまして。
      なぜ、俺―――自分とヒョウが特別作戦班に配属されたのか。
      それを聞きに来ました。」

 団長はその言葉を聞き、少し笑みを浮かべた後、質問に答えてくれた。

 エルヴィン「特別作戦班―――通称リヴァイ班はリヴァイが選んだ兵士だけが
       配属される班だ。
       リヴァイは昨日、君たちをリヴァイ班に所属させるよう言った。
       リヴァイがそんなことを言うのは初めてでね。
       私はそれに従った。
       つまり、君たちは兵士長の御眼鏡に適ったというわけさ。」

 ・・・。

 ヒョウ「あの、それは分かったんですけど、何で俺・・・私まで?
     ハチマンは分かるんですけど・・・、何で俺も!?」

 おい、何で俺が入るのは理解できんだよ。
 普通理解できねぇだろ。

 リヴァイ「いや、お前には、ハチマンと同じくらい良いものを持っている。
      ハチマンには観察眼や推理力、判断力が、お前には咄嗟の判断や
      味方を指揮統率する能力が人並み以上に優れている。
      お前たちを俺の班に入れるのには十分な理由だ。」

 ヒョウ「・・・俺は、上に立てるほどできたニンゲンじゃないですよ・・・。
     ですが分かりました。ありがとうございます。」

 ヒョウはしぶしぶ納得したようだ。
 ・・・始めに言ってたことは聞かなかったことにしておこう。
 誰にでも、知られたくないことはある。

 エルヴィン「理解してくれて助かった。ハンジ。
       これで君の知れたいことは知れただろう。」

 ハンジ「うん。ありがとう。エルヴィン。」

 団長がハンジさんにそういう。
 ハンジさんは知りたいことが知れて、満足そうだ。

 リヴァイ「おい、お前ら。付いてこい。俺の班員に紹介する。」

 リヴァイ兵長がそういう。

 ハチマン「分かりました。」

 ヒョウ「はい。」

 リヴァイ兵長にそういわれ、俺たちはまたついて行く。
 しばらく歩いていると、広場に出た。

 ペトラ「あっ、兵長!・・・!?壁の上で倒れた訓練兵じゃない!
     大丈夫だった?」

 そういえば、あの時居たな・・・。

 ハチマン「はい、大丈夫です。」

 とりあえず、返事はしておく。

 ペトラ「よかった・・・。その子たちは・・・?」

 心配してくれた女性兵士がリヴァイ兵長に聞く。

 リヴァイ「こいつらは、新しく俺の班に入るやつらだ。
      仲良くしてやれ。」

 4人「「「「はぁっ!?」」」」

 リヴァイ兵長の言葉に、リヴァイ班の班員であろう4人が驚く。
 ・・・てか、あの女性兵士もリヴァイ班だったのな。

 エルド「えっ、ちょっ、まっ、ホントですか!?」

 オルオ「こんな尻の青いガキにっ!?」

 えっ・・・。舌痛そう・・・。

 リヴァイ「ああ。こいつらはつい先日のトロスト区防衛、奪還作戦にて、
      巨人をそれぞれ53体ほど、補助があったとはいえ討伐したやつらだ。
      この班に入れる価値は十分にある。それに、成長途中のガキだ。
      こいつらがどう成長するか、見のものだしな。」

 ヒョウ「期待していただけるのは非常にありがたいですが・・・。」

 ヒョウは兵長の言葉に遠慮がちに答える。
 てか、舌噛んだ人についてはスルーなのな・・・。

 グンタ「!?本当ですか・・・!すごいな・・・。」

 ハチマン「・・・そんなに倒してたのかよ・・・。てか、53・・・。
      ゴミ・・・。」

 ペトラ「なんか落ち込んでる!?」

 俺、討伐数にも馬鹿にされるのかよ・・・。

 オルオ「・・・ふ、ふんっ!こんな青臭いガキにこの班が勤まるわkグギャッ!」

 あ、また舌噛んだ。

 ヒョウ「あ~あ。」

 エルド「にしてもすごいな・・・。」

 金髪のお兄さん?見たいな人にそういわれる。

 ハチマン「いえ、主に掃討がメインでしたし、なんならやけに俺たちのほうに
      巨人が寄ってきたのでそれを片付けただけです。
      殺らなきゃ、喰われるだけなので。」

 グンタ「・・・。それだけ多くの巨人を屠りつつ生き残っても、
     その成果を誇示しないとは・・・。どっかの誰かさんとは違うな。」

 エルド「ああ。本当だ。」

 そういわれたであろう、よく舌を噛む人は気まずそうな顔をしていた。

 ペトラ「もうホント舌噛み切って死んでお願い・・・。」

 そういう女性兵士の顔は、本当に嫌そうな顔だった。

 ヒョウ「ぷっ、くくく・・・。」

 その光景を見て、ヒョウは笑っている。
 その表情が俺にはとても嬉しそうなものに見えた。

 リヴァイ「お前たちはここで待機しておけ。
      それと、お前らに伝えておくことがある。明日、俺たちと
      監視対象であるエレン・イェーガーが最低でも一ヶ月後の
      壁外調査まで過ごすことになる古城に移動することになった。
      明日までに荷物をまとめておけ。連絡事項は以上だ。」

 全員「「「「「「はっ!」」」」」」

 そういい、リヴァイ兵長は去っていった。

 エルド「・・・そういや、自己紹介してなかったな。
     俺はエルド・ジン。兵長が居ない時には俺の指示に従ってくれ。」

 グンタ「グンタ・シュルツだ。これからよろしくな。」

 オルオ「オルオ・ボザドだ。精々、足を引っ張らんようにな。」

 ペトラ「こいつのことは気にしなくていいから。
     私は、ペトラ・ラル。分からないことがあったら聞いてね。」

 全員から自己紹介されたので、こちらも自己紹介し返す。

 ハチマン「・・・ハチマン・ヒキガヤです。よろしくお願いします。」

 ヒョウ「ヒョウ・ギルデットです。
     えーっと・・・、うん、まぁ、よろしくお願いします。」

 4人「「「「・・・。」」」」

 ペトラ「・・それだけ?」

 ヒョウ・ハチマン「「はい。」」

 ペトラ「」

 何だその目は。こちとら自己紹介にはいい思い出が無いんだよ。
 しかも、元ボッチに普通の自己紹介を求めるんじゃねぇよ・・・!

 ヒョウ「・・・あの、その微妙な空気、やめてもらえません?」

 ヒョウがそういう。
 ・・・すげぇなお前。良くそんなことが言えるな・・・。

 エルド「・・・はっ。ス、スマン・・・。
     あまりにも特徴が無い自己紹介だったもんでな。」

 ヒョウ「特徴が無いのが特徴。はっきりわかんだね。」

 おい、そんな自慢気にいう事じゃねぇから・・・。

 グンタ「そうか・・・。」

 引かれてるじゃねぇか・・・。

 ヒョウ「・・・そんな引かれることかなぁ・・・。」

 ハチマン「そうだろ。」

 ヒョウ「おい。」

 エルド「・・・ぷっクククッ・・・。仲いいなお前ら。」

 ハチマン「そりゃあ、まぁ、初めての友人といえるやつですから。」

 ヒョウ「そうだな。初めての『本当』の友人・・・友達だな。」

 ハチマン「!・・・そうだな。」

 ・・・そうか。お前は、俺のことを本当に友人だと思ってくれてんだな。

 ヒョウ「さて、しばらく待ちましょうか。」

 ヒョウがそういう。
 そのあとしばらくの間、会話は無かった。
 でも、何故か気まずいという雰囲気は無かった。

 ずっと待ってる途中、

 ヒョウ「It's a beautiful day outside.
     birds are singing, flowers are blooming….
     on days like these,kids like you…
     Should be burning in hell.
     I didn't know what Iget into.
     Somehow I can't go back even if I really wanted to
     So what more can I do?
     Here in the end It's just me and you.
     But guys like you are alweys just fools.
     come at me,try kill me with your fancy tools.
     Let's go,now the room gets chiller.
     Let's go dirty brother killer.」

 急にヒョウが歌いだしたので、その曲を全員で聴きながら、
 兵長たちが来るまで待機していた。

 ---20分後---

 ようやくリヴァイ兵長がエレンを連れてきた。

 リヴァイ「待たせたな。こいつがエレン・イェーガーだ。」

 エレン「エレン・イェーガーです!よろしくお願いします!」

 エレンが自己紹介した後、エルドさん達も自己紹介をしていた。

 エレン「!おまえら・・・!」

 どうやらエレンがこちらに気付いたようだ。

 ハチマン「よう。久しぶりだな。」

 エレン「ああ・・・!ヒョウも、久しぶりだな!」

 ヒョウ「うん。久しぶりだねぇ。」

 リヴァイ「これで班員は全員だ。
      さっき言ったように、明日までに荷物をまとめておけ。
      解散だ。」

 そういい、リヴァイ兵長はエレンをつれて、去っていった。

 エルド「さて、兵長が言った通り、今日は解散だ。
     明日までに荷物を纏めて、馬を用意しておいてくれ。」

 ハチマン「了解しました。」

 エルド「それじゃあ、また明日の朝。」

 ヒョウ・ハチマン「「はい。」」

 ペトラ「ハチマン、絶対無理しないようにね!それじゃっ!」

 そういって、リヴァイ班の人達は去っていった。

 ハチマン「・・・さて、帰るか。」

 ヒョウ「うん。そうだね。」

 せっかくだし、聞いてみるか。

 ハチマン「ヒョウ。リヴァイ兵長が来るまで歌ってたが、あれって
      英語だよな?」

 ヒョウ「!うん。英語の曲さ。中1,2の頃、英語が苦手でね。
     英語を聞き覚えるために、いろんな洋楽を聞きまくったんだ。
     さっき歌ってた曲とか、GUMIのECHOとか、Daisukeとか。」

 ハチマン「?・・・なるほど。結構聞いてたんだな。
      そりゃあ、発音が良い訳だ。」

 ヒョウ「まあ、英語が得意になったかと聞かれたら、
     人並みにできるようになったとしか答えようが無いけど。」

 ハチマン「そうか。確かに上手かったよ。歌も、発音も。」

 ヒョウ「そりゃ、良かった。・・・さて、ハチマン。君に聞きたい事がある。
     ・・・なんで、急に壁の上で倒れたんだ?」

 ハチマン「!」

 ・・・まさか聞いてくるとは・・・。
 予想して無かったってわけじゃないが・・・。

 ヒョウ「いつもなら、『言いたくないなら答えなくていい。』って言ってたが、
     今回ばかりは無理だ。答えてくれ。」

 ハチマン「・・・。」

 どうする・・・?答えた方がいいのか・・・。
 ・・・あいつは俺のことを『本当』の友人・・・友達といってくれた。
 言った方がいい・・・のか?

 Gaster『言ってもいいぞ?』

 !Gaster!いいのか?

 Gaster『ああ。言ったところで、特に何も変わらないからな。』

 そうか・・・。

 ヒョウ「・・・俺には、お前に隠していることがある。
     お前にそれを言う代わりに教えてくれないか?」

 ・・・言うか。
 元々隠してたことも打ち明けて、知ろうとしているんだ。
 それだけ知りたいってことだろう。

 ハチマン「・・・分かった。言うぞ。」

 俺はヒョウに名付けのことやGasterのことを話した。
 ・・・まあ、言ってないこともあるが。

 ヒョウ「なるほど・・・。名付けね・・・。
     てか、知らなかったとはいえ、そんな危ないことするなよ・・・。」

 ハチマン「それについては・・・、まぁ、うん、何もいえないです・・・。」

 うん。なんもいえない・・・。

 ヒョウ「さて、お前も話してくれたんだ。こっちも約束を果たそうじゃないか。
     ・・・俺が話すのは、俺が持ってる『想像力とAUの守護者インク!サンズ』以外の
     ユニークスキルについてだ。」

 ハチマン「!?」

 『想像力とAUの守護者インク!サンズ』以外にも持ってたのか!

 ヒョウ「隠してたスキルは、『学習者マナブモノ』と『傍観者ミハルモノ』の2つだ。
     この2つは『想像力とAUの守護者インク!サンズ』と違って、俺の心を現した権能だ。
     スキルとは、自身の強い意志が権能として現れたものだ。
     だから、偶々手に入れた『想像力とAUの守護者インク!サンズ』と違って、
     『学習者マナブモノ』と『傍観者ミハルモノ』は俺の深層心理を現していると言える。
     『学習者マナブモノ』は、常に何かを学ぼうとする意志から、
     『傍観者ミマモルモノ』は、力が及ばずに何もできなかった後悔から。
     それぞれ生まれたといえるんだ。
     さて、『学習者マナブモノ』と『傍観者ミハルモノ』の権能だが・・・、
     『学習者マナブモノ』は、
     ・思考加速 ・偽装看破 ・解析鑑定 ・森羅万象 ・以心伝達
     ・完全記憶 ・分身体 ・並列演算 ・生命感知 の9つ、
     『傍観者ミマモルモノ』は、あらゆる場所の監視というものだ。
     ちなみに『傍観者ミマモルモノ』は、前の世界の日本まで見える。
     この2つのユニークスキルが俺の隠してたことだ。」

 ハチマン「・・・。」

 ・・・けっこうやばいもの隠してたな・・・。
 『学習者マナブモノ』は、あらゆる技術を自分のものにできるといっても過言ではないし、
 『傍観者ミマモルモノ』は、前の世界すらも見えるし・・・。

 ハチマン「・・・すげぇな・・・。」

 ヒョウ「まあな。まっ、『想像力とAUの守護者インク!サンズ』と違って、
     この2つは完璧に近いくらい使いこなせるからな。」

 ・・・?

 ハチマン「『想像力とAUの守護者インク!サンズ』と違って・・・?
      何が違うんだ?」

 俺がそう聞くと、ヒョウは少し苦そうな顔で言う。

 ヒョウ「実はな・・・、『想像力とAUの守護者インク!サンズ』は、
     俺が死ぬ直前まで聞いてたTokyovaniaから生まれた権能なんだよ。」

 ・・・は?

 ハチマン「・・・は?」

 おっと。同じことを繰り返したな。

 ヒョウ「俺が死ぬまで聞いていた曲がink!sans fightのTokyovaniaでな、
     その曲を聴きながら死を待ってたら、最後に
     『想像力とAUの守護者インク!サンズ』を手に入れたんだよ。」

 ハチマン「えぇ・・・。」

 ヒョウ「俺の意志でできたものじゃないからか、まだ上手く使いこなせない。
     一応、『学習者マナブモノ』を使いつつ、解析をして勉強してんだけどな。」

 ハチマン「・・・そうか。」

 ヒョウ「・・・さて、部屋に着いたし、荷物を纏めるぞ!」

 ハチマン「・・・ああ。」

 ヒョウにそう言われ、荷物を纏め始める。
 ・・・正直言って、荷物って言っても着替えの服や本やチェスの嗜好品ぐらいだが。
 ヒョウもそれぐらいのため、さっさと荷物を纏め終え、食堂に行く。

 食堂に着くと、ミカサとアルミンが一緒に座って食事を摂っていた。

 ミカサ「!ハチマン!」

 アルミン「!ハチマンにヒョウ!大丈夫だった?」

 2人が心配してくれたのか、声を掛けてくる。

 ハチマン「ああ。特に問題はない。
      ただ、明日から古城にしばらく住むことになったが。」

 ミカサ「!?つ、つまり、しばらくあえないってこと?」

 ハチマン「まぁ、たまには会えると思うが。」

 だから、そんな泣きそうな顔しないでください。可愛過ぎます。

 ミカサ「かっ、かわいいって・・・。」////

 ハチマン「?ミカサ?」

 ヒョウ「さらっと心を読んでる・・・!?」

 アルミン「あはは・・・。」

 ?ミカサはどうしたんだろうか。熱でもあるのか・・・。
 本人は大丈夫だって言ってたが・・・。

 ヒョウ「・・・ハチマン。さっさと飯食うぞ。」

 ハチマン「!あ、ああ。」

 ヒョウにそういわれ、飯を食べ始める。

 ヒョウ「にしても、相変わらず薄い・・・。クリームシチューが食いたい・・・。」

 ハチマン「あぁ・・・。懐かしい食事だな・・・。
      天麩羅やら、お浸しやらは食ったが、今だクリームシチューとかの
      汁物系は作ったこと無かったな・・・。」

 ヒョウ「材料をそろえて、いつか作りたいものだなぁ・・・。」

 ミカサ「?くりーむしちゅー?ってなに?」

 あ、かわいい。

 ミカサ「ま、またかわいいって・・・。」////

 おっと。

 ハチマン「クリームシチューって言うのは、野菜やら肉やらが入った、
      濃い味のスープのことだ。
      温かくて、寒い時に食うと、腹も体も場も温かくなる。」

 ミカサ「おいしそう・・・。」

 ハチマン「またいつか、作れる時があれば作ってやるよ。」

 ミカサ「うん!」

 そんな会話をしつつ、食事を終え、俺たちは寝床に就いた。

 ---

 Gaster『ハチマン!クリームシチューの作り方を調べてきたぞ。
     これで、材料と場所がそろえば作れる!』

 ハチマン『な、なんだってー!?』

 ---


 
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