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おぢばにおかえり

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第七十三話 態度が少しその二十一

「大勢の生徒が観ているのに」
「先生も観てたの?」
「そうですけれどね」
「異常な状況ね」
 隠れての暴力でも許されないのにです。
「それはまた」
「そういうのが部活だって思って」
「教育委員会も動かないのね」
「どういった事情か」
「そうした事情があるならね」 
 それならです。
「もう新一君が部活に入らないのも仕方ないですね」
「それで一旦入ると親に続けろとか言われそうですしね」
「暴力受けても」
「あと周りもこそこそ言いますしね」
 退部したことをというのです。
「だったら最初からですよ」
「入らないのね」
「そうしていきます」
「それでひのきしんとか参拝とかしていくのね」
「そっちで身体動かします」
「そうなのね。文科系の部活も入らないのね」
 ふとこうも思いました。
「そちらも」
「もう部活自体がです」
「拒否反応持ったのね」
「そうです、何か一旦入ったらおかしな部でも簡単に辞められそうにないですし」
「そうかしら」
「周りや親から散々言われて辞めるのも疲れます」
 そうなることもというのです。
「それでストレスもです」
「溜まるから」
「そうなったら、ですから」
「文科系も入らないのね」
「もう部活自体に拒否反応あるのは事実ですね」
 新一君自体もこのことを認めました。 
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