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新オズのカボチャ頭のジャック

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第五幕その二

「そうでしたね」
「南蛮から色々な知識を教わって」
 神宝はお漬けものを食べながら言いました。
「学んでおられましたね」
「政策も新しいもので」 
 ナターシャはご飯を食べながらこのことを言いました。
「日本を変えられましたね」
「それで今もなんですね」
 カルロスは茹で卵を食べつつ言います、その卵は半熟です。
「新しいものがお好きですね」
「左様、スマートフォンも持っておるしな」 
 信長さんは五人に応えました。
「気球も自動車も飛行機も潜水艦も真っ先に乗ったぞ」
「それは凄いですね」
「流石信長さんです」
「今もそうされるなんて」
「本当に新しいものがお好きなんですね」
「好奇心旺盛なんですね」
「スーツも持っておってな」
 ファッションにも興味を持っているというのです。
「ジャズやラップも好きであるぞ」
「うわ、凄いですね」
「とても戦国時代の人に思えません」
「スーツも持っておられて」
「ジャズやラップもなんて」
「素晴らしいですね」
「そうであろう、ラーメンやハンバーガーも好きであるしな」
 こうした食べものもというのです。
「パエリアもスパゲティも好物じゃ」
「全く、殿の新しいもの好きは変わりませんな」
 平手さんも笑って言います。
「お陰でそれがしは今もはらはらしておりますぞ」
「ははは、爺のその心配性も相変わらずじゃな」
「今は心配しておりませんが」
「はらはらするか」
「ご自身でヘリコプターを操縦されたりしまして」
「飛行機も潜水艦もな」
「スポーツカーで思いきり速度を出されますし」
 そうしたこともするというのです。
「全く以てです」
「わしを見ておるとか」
「はらはらし通しです」
「わしは今もわしであるからのう」
「そうしたところは変わりませぬな」
「戦国の世からな。もっとも酒はな」
 こちらはといいますと。
「今もじゃ」
「苦手ですな」
「ビールもワインも飲めぬ」
 こうしたものもというのです。
「ジュースならよいがのう」
「それに牛乳もですな」
「そうしたものは好きであるが」
 それでもというのです。
「やはりな」
「酒は、ですな」
「どうしても駄目じゃ」
 オズの国においてもというのです。
「ほんの少し飲んでな」
「酔い潰れられますな」
「あれだけは駄目じゃ」 
 こう言うのでした。
「どうしてもな」
「そうでありますな」
「色々と新しいもの珍しいものが好きでな」
 そうしてというのです。
「オズの国の全てを満喫しておるが」
「酒だけは」
「駄目じゃ、ちょっと口にしてな」 
 そうしてというのです。
「まことにじゃ」
「それで終わりですな」
「杯の一杯でも飲むとな」
 それだけでというのです。 
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