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ライブジャスティスシリーズ

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アナザーシーズン
ライブダークネス オーダー・ザ・ナイトメア・グラスパー
  処刑人の再来と新たなる脅威

ハロウィンの夜、一人の男が消えた。何の前触れもなく突然の出来事だった。

竜「事件現場、この風鳴の屋敷で突然人が消えた。被害者の名前は風鳴訃堂、事件当時一人で古い書物を読んでいた。そうだな」
弾「その通りだ、丁度この現場に僕も居合わせたからね」
翔太郎「突然いなくなったのか?」
翼「ああ、しかも物音一つ無く」
フィリップ「神隠しと言うべきだね、実に興味深い」

事件の捜査に関わる諸星弾、照井竜、風鳴翼、フィリップ、左翔太郎。

5人はこの事件について調べる中で不自然な点を2つ挙げた。

翔太郎「事件現場に居たのは弾さん翼さん、2人は眠りにつく前に仕事を片付けていた。隣には訃堂さんが本を読んでいるのを2分前に確認し、2分後に姿を消した。この中で不自然なのはこの3人以外に人はいなかった事、部屋のモノが何一つ動いておらず、物音がしなかった事。ココから絞れるワードは……」
竜「風鳴訃堂、3人、消失、無音」
フィリップ「後で検索してみよう、だがまだ調べなきゃいけない事もありそうだ」
翔太郎「???」

フィリップが振り向くとそこには装甲車が一台止まっていた。

弾「どうぞ、お乗りください」

科学特捜隊日本支部

フィリップ「記念館の中にこんな組織が、世界の融合はどうやら信じるほか無さそうだね」
翔太郎「ていうかホントに宇宙人と会うのかよ?」
竜「ドーパント騒ぎに慣れていれば宇宙人など普通に見えるが……」

部屋に案内された4人は談話室に入る。

エド「やあ、風都の仮面ライダー諸君、待っていたよ」
翔太郎「ええ……」
フィリップ「ほ、本物の宇宙人、実に興味深い」

眼を輝かせ、興味本位で近づこうとするフィリップ、すると……

士「興味があるのは結構だが、事は急を要するぞ」
翔太郎「か、門矢士!!」
フィリップ「やあ、また会ったね」
エド「まあ、とりあえず。席について話を始めよう」


席に着くと士が資料を渡す。

士「それじゃあ、俺の方から今回の訃堂の事件について少し伝えておかなければならない事がある」
翔太郎「何か知ってるのか?」
士「俺の役目は崇宮澪からの仲介役だ、これは全て澪からの情報だ」

士は話を始めた。

士「今から数ヶ月前、五河士道を介してこの新世界の存在を知った邪悪な勢力の干渉が頻繁に確認された、その勢力は恐らく別次元の怪人と考えていい。そして手段の限られる次元を移動を可能とする何らかのシステムを有している事は明白だ。長らく行方が不明だったギガバトルナイザーを悪用している、あるいはそれに近いモノか……」

フィリップ「話を聞く限り、いずれにせよまた戦う事になるという訳か」
エド「その為にも我々ライブジャスティスは新戦力でこれに対応しようとしている。その為にも一刻も早く彼女を見つけ出さなければ」
竜「彼女?」

士「ダークグラスパー、イースナと言う少女を俺達は探している。ハロウィンの日、時崎狂三が接触に成功したらしいがどうやらまだ戦う覚悟が出来ていないらしい」
エド「そうか、早く見つけて、彼に会わせてあげたいのだがね」



とある公園

イースナ「メガ・ネ……」

夜の公園で一人、安物のゼリー飲料を飲むイースナ。

狂三(ごきげんよう、旧世界以来ですわね、イースナさん)
イースナ(まさか、ここで会う事になるとはな。ナイトメア)
狂三(今回はあなたにとっておきの話を持ってきましたのよ)
イースナ(妾に何をしろと)

狂三(もう一度、処刑人になって欲しい、世界の為に)

イースナ「また、世界と戦えと言うのか……この妾に……」

イースナは指環型のスペルキャスターを取り出し、問いかけた。

イースナ「また、失うかもしれない戦いに、妾は再び向き合わなければならないのか?教えてくれ、カリオストロ、妾は……」

戦いに戻る事を恐れるイースナは、ただ救いを求めていた。

その時

ズガガガガ!!

イースナ「!!!!」

突如として自分に向けられる刃の雨、イースナは間一髪で避けると飛んできたものを凝視する。

イースナ「これは、神蝕篇帙・頁!!、まさか!!」

イースナの振り向く先には……

二ベルコル「やあ、ひっさしぶりー!!」

消滅したはずの二ベルコルが頁をナイフ状にして手にしていた。

イースナ「バカな、アイザックは死んだはず……」
二ベルコル「私はもうお父様の傀儡じゃないよ、もう一つの生命。そして……

未来を変える使者!!」
イースナ「くッ!!」

イースナは攻撃を避けつつ、手を翳す。

イースナ「グラスオン!!」

イースナはダークグラスパーへと変身し、ダークネスグレイブで軌道を変えながら二ベルコルに攻撃をかける。

だが……

二ベルコル「間合いに入ったら危ないよ」
グラスパー「何じゃ?」

すると二ベルコルは太腿を見せる。

グラスパー「マキシマムスロットだと!!」

二ベルコルは服の内側からガイアメモリを取り出した。

二ベルコル「避けないと死んじゃうよ?」

ヘッジホッグ!!

二ベルコルはスロットにガイアメモリを刺した。

ヘッジホッグマキシマムドライブ!!

ガキィィィ!!

グラスパー「グアアアアァァァァァァァァァ!!」

二ベルコルの前にハリネズミの棘の球体が出現し、グラスパーの腹部を直撃する。攻撃を受けたグラスパーは吐血し、その場で塞ぎ込む。

二ベルコル「もう少し遊ぼ♪」

二ベルコルは服の内側からさらにガイアメモリを取り出す。

ロック!!

ロックマキシマムドライブ

二ベルコルは岩の破片を固めて剣を作るとグラスパーに向かって来る。

グラスパー「このままでは……」

グラスパーはメガネを光らせる。

グラスパー「カオシックインフィニット!!」

二ベルコル「ん?」

二ベルコルは目を開くとそこにグラスパーはいなかった。

二ベルコル「どうやら逃がしちゃったみたいね、ま、後で探せばいいか。帰ろ」

バット!!

バットメモリを刺し、翼を得た二ベルコルは夜の街を飛び去るのだった。

その頃

イースナ「はあ、はあ」

住宅地の裏側に逃げ込んだイースナは傷口を抑えながら息を整える。

イースナ「ここで襲撃を受けるとは、迂闊じゃった」

そんな中……

清掃員「血の匂い……誰かいる?」

科特隊のマークの付いた清掃服を着た若者が住宅街を走る。

そして

清掃員「き、君、大丈夫ですか!!」

イースナを見つけ出した清掃員はイースナを抱きかかえる。

清掃員「酷い傷じゃないか、痛みは?」
イースナ「ああ、済まない、どこの誰だかは分からないが……妾に構わず……」
清掃員「しゃべらない方が良い、ちょっと待って」

清掃員は腰に帯刀したナイフ型のフルートを取り出す。

イースナ「何をする気じゃ……」
清掃員「月の光よ、癒しの加護を」

音を奏でると同時にナイフが光を纏い、それを傷口に当てる。

イースナ「バカな……傷が……」

痛みが引くと同時に傷が塞がった。

清掃員「もう動いていいよ」
イースナ「すまぬ、迷惑をかけた」

清掃員「君、名前は?」
イースナ「イースナじゃ、そういうお主は身なりを見るに科学特捜隊、妾を探していたのじゃろう?」

清掃員は穏やかな顔で手を伸ばす。

清掃員「確かに君の事は必要だ、でも、今は君に会いたがっている人に会わせてあげたい」
イースナ「会いたがっている人?」
清掃員「僕について来て」

イースナは手を取り、立ち上がる。

そして清掃員は帽子を取ると名乗った。

清掃員「僕の名は春野ムサシ、科学特捜隊の清掃員兼隊員だ」




その男は、穏やかな表情の中に、闘志を秘めていた。
 
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