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新オズのカボチャ頭のジャック

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第四幕その十二

「今では住んでおるところは離れておるが」
「それでもだね」
「仲良くしておるぞ」
「そうしてるんだ」
「そうなっておるのもな」
「オズマの善政があってだね」
「それでじゃ」
 それがあってこそというのです。
「仲良く出来ておる」
「若し政治が悪いと」
「オズの国でもな」
 とても平和で楽しい国ですがというのです。
「酷いものになってな」
「信長さんもだね」
「こうして楽しく過ごせぬ」
「オズマの政治がいいからこそだね」
「そうじゃ、例えば前のノーム王が心が入れ替わる前だとな」
 それならというのです。
「どういった政治になる」
「とんでもないことになるね」
「だからな」 
「オズマの政治がいいことはだね」
「実に素晴らしいことじゃ」
「オズの国にとって」
「そうじゃ」
 まさにというのです。
「わしもそう思っておる」
「だから今もそう言うんだ」
「そうじゃ、だから姫にはこれからもお願いしたい」
 ジャックとお話しつつオズマを見て言います。
「よき政をじゃ」
「これからもずっとだね」
「そうしてもらいたい、わしでよかったら協力させて頂く」 
 こうも言う信長さんでした。
「喜んで」
「及ばずながら我等も」
「何なりとお話して下さい」
 家臣の人達も言ってきました。
「オズの国の為に」
「何でもお話下さい」
「その気持ち受け取らせてもらうわ」
 オズマは信長さん達ににこりと笑って応えました。
「そして本当にね」
「何かあればであるな」
「お力を借りるわ」
「是非な、では今はな」
「ええ、ここでね」
「茶を飲もう」
「そしてお菓子を食べるのね」
「そうしようぞ」 
 今も笑顔で言ってでした。
 信長さんはお茶を飲んでお菓子を食べます、そしてその後はです。
「では夕食までじゃ」
「何をするのかな」
「馬に乗るか」
 こうジャックに言うのでした。
「それか水練をしてな」
「身体を動かすんだね」
「身体を動かしてこそじゃ」 
「美味しいものが食べられるのかな」
「そしてすっきりする」
 気分がというのです。
「よい汗をかいてな」
「だからなんだ」
「そうして身体を動かすか」
 馬術か水練で、というのです。
「どうじゃ」
「そうだね、僕は飲むことも食べることもしないけれど」 
 それでもとです、ジャックは信長さんに答えました。
「けれどね」
「それでもであるな」
「他の人達は違うからね」
「オズマ姫達はのう」
「じゃあそうしよう」
「さて、どれがよいが」
「馬に乗りましょう」
 オズマが言ってきました。
「そうしましょう」
「そちらか」
「ええ、そちらで汗を流して」
 そうしてというのです。
「その後でね」
「食事じゃな」
「そうしましょう」
「うむ、ではそうしようぞ」 
 信長さんも笑顔で頷いてでした。
 お茶と和菓子の後は皆で馬に乗りました、そしてその後で山や海それに川の珍味を揃えたご馳走を頂きました。その後でお風呂に入って天主閣に用意されたお部屋で休みました。 
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