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神々の塔

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第十一話 魔王と呼ばれる者達その一

               第十一話  魔王と呼ばれる者達
 溶岩の階に入ってだ、一行はすぐに浮遊し足下の溶岩からの害毒を受けない様にした。そして自分達の周りも冷やした、そうしてだった。
 先に進んだ、綾乃は下を流れる溶岩を見て言った。
「普通に触れたらほんま大火傷やね」
「死ぬで」
 こう突っ込みを入れたのは羅だった。
「冗談抜きでな」
「ダメージを受けてやね」
「そや、この塔もダンジョンやさかいな」
「こうしたもんもあるね」
「トラップかてな」
 ダンジョンには付きもののそうしたものもというのだ。
「あるんや」
「そういうことやね」
「ダンジョンやとや」
「この塔も結局そうなるし」
「過酷な環境とかトラップはな」
「当たり前やね」
「落盤とか落とし穴もな」
 そうしたものもというのだ。
「普通にな」
「これまであったし」
「これからもな」
「あるね」
「そや、けど並大抵のトラップはな」
「術で気付いて防げもするし」
「しかも僕がおる」
 芥川は綾乃に笑って言ってきた。
「忍者がな」
「忍者やとやね」
「シーフと並んでやろ」
「トラップとかを見付けるのはお手のもんやね」
「そや、星のモンになるとな」
 その域までステータスや特技が備わると、というのだ。
「その階に入っただけでや」
「何処のどのトラップがあるかやね」
「はっきりわかる、それで解除もな」
 これもというのだ。
「はっきりとな」
「わかるんやね」
「そや、そうしたことは任せてくれるか」
「ほなね、しかし芥川君がおって」
 綾乃は彼の言葉を受けてこうも言った。
「軍師やってくれてるしダンジョンでも戦闘でも頑張ってくれて」
「助かってるっていうんやな」
「ほんまにね」
 実際にとだ、芥川に笑って話した。
「こっちの世界に来てから」
「まあ忍者そして四智星の一人としての働きをな」
 これをというのだ。
「やらせてもらってるわ」
「そやねんね」
「しかし僕も出来んことはよおさんあるで」
「そう言われると」
 綾乃は芥川の今の言葉を受けて考える顔になって話した。
「得手不得手あるね」
「僕でもやな」
「宗教は一応位で戦闘は中里君達の次位やし」
 それでというのだ。
「政はこの面子やとリー君が一番で」
「何と言っても太宰やな」
「ほんま政は太宰君やわ」
 彼が十星連合の政の第一人者だというのだ。
「何て言っても」
「そやな」
「あの子もおってくれて」
「政はめっちゃ助かってるな」
「うちこの世界の京都に出て来て」
 そうしてというのだ。
「太宰君も最初から一緒におって」
「助かってたな」
「政特に内政はお手のもんで」 
 それでというのだ。 
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