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第七十話 平和だろその九

「大変なことになったし」
「地震は起こるし」
「台風も来るし火事も有名なのよ」
「ああ、火事もね」
「有名でしょ、明暦の大火とか」
「物凄かったのよね」
「あれで十万人も亡くなって」
 世界史に残る大火事として有名である。
「江戸城の天守閣もね」
「燃えたの」
「そんな大火事もあったし雷もね」
「落ちるのね」
「それで大雪だってね」
 こちらの災害もというのだ。
「あるのよ」
「東京は特に凄いの」
「しかも東京で雪が降ったら」
 この時はというと。
「何かが起こるから」
「そうなの」
「赤穂浪士が討ち入りして」
 この為この作品には雪が欠かせないのだ。
「桜田門外の変に二・二六事件ね」
「どれも教科書に出て来るけれど」
「どれも雪が降ってる時になのよ」
「起こったの」
「そうだったのよ」
 これがというのだ。
「もうね」
「それはジンクスね」
「そう、東京のね」
「そっちよね」
「これは災害じゃないけれど」
 それでもというのだ。
「大雪もね」
「東京にはあるのね」
「そうなのよ、あと平地だから川の氾濫もね」
「心配なのね」
「大阪もだけれどね」
 この心配があるというのだ。
「実は」
「川の氾濫も怖いわね」
「あそこはもうね」
 東京はというのだ。
「災害が特にね」
「多いのね」
「そうなのよ、けれどね」 
 留奈は東京に住んでいないのでよく知らないけれどと思いつつ話した。
「あそこ何があっても復活してるのよ」
「地震があっても火事があっても」
「そう、富士山が噴火して」
「台風が来てもなの」
「空襲にも遭ったけれどね」
 二次大戦の時はこれで一面焼け野原になった、大阪も他の多くの街もそうなった。
「けれどね」
「それでもなのね」
「復活してね」
「ああして繁栄してるのね」
「そうなのよ」
 これがというのだ。
「物凄い街よね」
「不死身みたいね」
「そうね、あの街は」 
 留奈も否定しなかった。
「江戸時代になってね」
「街になったね」
「江戸城が改築されて」
 太田道灌が築き廃城同然になっていたその城をだ。
「そのお城を中心にね」
「街が築かれたのよね」
「江戸時代がはじまって」
 徳川家康が征夷大将軍に任じられて幕府を開いてだ。 
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