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八条学園騒動記

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第六百九十一話 それぞれの鱒料理その八

「どうかしら」
「そういえばパンと鯨肉は」
「サンドイッチには使うけれど」
 カナダ料理ではというのだ。
「けれどご飯とどっちがっていうと」
「ご飯かな」
「シーフードに合うのは」
 そうした主食はというと。
「やっぱりね」
「あっ、確かに」
 ベンもそれはと頷いた。
「ご飯の方だね」
「そうでしょ」
「パンも悪くないけれど」
「どっちかっていうとね」
 シーフードと合う主食はというのだ。
「ご飯だから」
「それじゃあね」
「そちらにしましょう」
「じゃあご飯炊こう」
「そうしましょう」
「わかったよ」
 ベンはケイトの言葉に頷いて応えた。
「それじゃあね」
「そうして食べましょう」
「今日はね、あとね」
 ベンは笑ってこうも言った。
「お酒は何がいいかな」
「ビールとか?」
 ケイトはまずこの酒を出した。
「お酒ときたら」
「オーストラリア人らしくてだね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「オーストラリアのお酒といえば」
「ビールだね」
「他のお酒もあるけれど」
 それでもというのだ。
「何と言っても」
「ビールが一番よく飲まれるから」
「これでしょ、うちにもあるし」
 そのビールがというのだ。
「だからね」
「ビールを出して」
「そしてね」
 それでとうのだ。
「飲みましょう」
「じゃあそうしようか」
 ベンもビールは好きだ、それでそれならと頷いた。
「お酒はね」
「ビールね、それとね」
「それと?」
「デザートは」
 ケイトはこちらの話もした。
「何がいいかしら」
「もうそれは決まってるでしょ」
 デザートと聞いてだ、クララが言ってきた。
「冷蔵庫にアイスがあるから」
「ああ、チョコアイスだね」
「あれがあるから」
 チョコレートのアイスクリームがというのだ、尚チョコレートといってもコバルトブルーのものである。
「食べましょう」
「うん、じゃあデザートはね」
 ベンは長男兄弟姉妹の一番上の者として答えた。
「チョコアイスでね」
「食べましょう」
「それじゃあね」
「是非ね」
「そうしましょう」
「それじゃあ」
 こうして話を整えてだった。
 一家で調理をしてだった。
 そのうえで鯨のステーキそれぞれ一キロあるそれを食べながら話をした、ステーキはまずはご飯のおかずにしてだった。 
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