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神々の塔

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第十話 英雄もまたその六

「神同士でもありますし」
「それもやな」
「そうなのです」
「まあな、神様のそうしたことはな」
 施は難しい顔で述べた。
「話すときりないな」
「そやな」
 中里も頷いた。
「まあこっちの世界ではこっちの世界の決まりがあって」
「神様もその中にある」
「そのことは覚えておこな」
「そやな、ほな今夜はここでじっくり寝て」
「風呂にも入ってな」  
 こう施に話した。
「身体も清めて」
「万全の状態にしてな」
「また挑もうな」
「神霊にな」
 こう話してだった。
 十人はこの宿でも身体を清めそのうえでよく眠りもした、そうしてだった。
 朝の清めの入浴も済ませてだ、施は言った。
「身体を清めることも大事やな」
「神霊との戦いはほんまに神事や」
 隣にいる中里が応えた。
「それでや」
「夜も入ってな」
「朝の戦いの前にもな」
「身体を清めて」
 そうしてというのだ。
「向かうな」
「ちゃんと飯も食ってな」
「万全の状態にして」
「行くな」
「先の戦いと同じでな」
 クマゾッツ達とのその時と、というのだ。
「そのうえでや」
「戦おうな」
「シンドバットの兄さん達とも」
 こうした話もしてっだった。 
 十人で次の階に進む階段を進んでだった、そこにいるイスラム教に深く関りのある英傑達との戦いに入ったが。
 彼等も強かった、リーは召喚術のパットンで兵器での総攻撃をジャアファルに向けたがそれでもだった。
 ジャアファルは倒れない、リーはそれを見て言った。
「この程度って感じやな」
「そうね」
 アレンカールも応えた。
「今の攻撃を受けてもね」
「結構な術やったが」
「ええ、あたいが見てもよ」 
 リーが今出した召喚術はというのだ。
「ほんまにね」
「かなりのもんやったな」
「大抵の敵はあれで消し飛んでいたわ」
 そうなっていたというのだ。
「一瞬でね、そう」
「大抵の敵は、やな」
「流石神霊といったところね」
 こう言うのだった。
「やっぱりね」
「そうなるな」
「そうよ、それで倒れないならね」
「さらにやな」
「攻撃を続けるだけよ」
「いや、かなりの威力だったことは事実」
 ジャアファルは礼儀正しく言ってきた。
「私としてもだ」
「効いてたか」
「それは事実、神霊だからこそ」
 まさにというのだ。 
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