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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百三十六話 戦士達、陣を破るのことその三

 そしてそのうえでだ。また言う彼女だった。
「では桃香様にそのことをお話するか」
「はい、ではそうして」
「すぐに桃香様にお話しましょう」
 こう話してだった。それでだ。
 十絶陣を破った後のことを決めたのだった。そのうえでだ。
 劉備にだ。関羽がだ。張飛と共に真剣な顔で言って来た。
「我々はまずは司馬尉に向かいます」
「五虎全員で向かうのだ」
「ですから義姉上は暫くはです」
「于吉に向かっては駄目なのだ」
「桃香様、警護はお任せ下さい」
 今も彼女の傍らにいる魏延が劉備に言う。彼女も真剣な面持ちだ。
「この焔耶、例え何があろうとも御護りします」
「蒲公英もいるからね」
 馬岱もだ。劉備の傍らにいて言う。彼女が劉備の右にいて魏延は左にいる。
 そしてそのうえでだ。こう言って来たのだ。
「桃香様には指一本触れさせないから」
「おっぱいは何があっても護られるにゃ」
 そうなるとだ。猛獲も今は真剣な顔である。
 そしてだ。トラにミケ、シャムもだった。
 三人でだ。猛獲と共に話すのだった。
「おっぱいは守るにゃ」
「ミケ達も頑張るにゃ」
「ここで勝って後はおっぱい祭りにゃ」
「御主等は朱里達を頼む」
 厳顔は猛獲達に孔明達の護衛を頼むのだった。
「あの者達と共にいれくれるにゃ」
「おっぱいじゃないにゃ?」
「胸は後じゃ」
 何気に孔明達のない胸のことが話される。
「ない胸で我慢してくれるか」
「ない胸にゃ」
「そうじゃ、ない胸じゃ」
 このことが妙に念入りに話される。
「そうしてくれるか」
「美衣はない胸は好きじゃないにゃ」
「トラもにゃ」
「ミケもじゃ」
「勿論シャムもじゃ」
 そしてそれは三人も同じだった。
 だがそれでもだ。猛獲達は明るく笑ってこう応えたのだった。
「けれど朱里達は嫌いじゃないにゃ」
「いつもお菓子作ってくれるにゃ」
「御勉強も教えてくれるにゃ」
「とてもいい娘達にゃ」
 だからだと言ってだ。そしてだった。
 厳顔のその頼みにだ。快く頷くのだった。
「わかったにゃ。それならにゃ」
「ずっと朱里達と一緒にゃ」
「おっぱいはその後でのお楽しみにゃ」
「そうするにゃ」
 こう言ってだ。次に瞬間にだ。 
 トラ達が無限増殖に入った。その圧倒的な数で孔明達を囲んだのである。
 そうして護りを固めてだ。決戦に備える彼等だった。
 しかしだ。一人だけだ。孤立している者がいた。
 公孫賛は慌てふためいて出て来てだ。それで一同に言うのだった。
「待て、私は誰と一緒なのだ?」
「誰じゃ、御主は」
 厳顔もだ。公孫賛に目をしばたかせつつ問い返した。
「見たことのない顔じゃがのう」
「そうだな。怪しい者ではないのはわかるが」
「士官の人?」
 魏延も馬岱も当然の様にだ。彼女を知らなかった。
 それでだ。こう言ったのである。
「我が軍の将なのか?」
「ええと。誰なの、それで」
「公孫賛だ。だから何故またこうなるのだ」
 誰にも覚えてもらっていないことにだ。公孫賛は落ち込みつつもだ。
 そのうえでだ。こう言うのだった。
「誰は誰と組めばいいというのだ」
「だから誰じゃ御主は」
 まだ彼女のことを知らない厳顔だった。真剣そのものの顔で彼女に言うのだった。
 
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