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新オズのカボチャ頭のジャック

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第二幕その七

「今だって沢山演奏してね」
「他にもよね」
「沢山の曲があるのね」
「国歌や誰かや景色を歌った曲以外にも」
「他にもあって」
「もう何万曲と」
「そこまであるよ。ジャンルも様々だしね」 
 音楽のそれもというのです。
「あらゆる曲を楽しめるよ」
「例えば今回は吹奏楽で演奏しやすい曲だったけれど」
 オズマも言ってきました。
「他にもよ」
「沢山の曲があって」
「どの曲も聴けますね」
「歌うことも出来て」
「踊りも出来ますね」
「そうなんですね」
「そうなのよ、だからね」
 それでというのです。
「色々とね」
「音楽もですね」
「楽しんでいいですね」
「このオズの国でも」
「僕達はそうしていいですね」
「それで今もですね」
「存分に楽しんでね」
 その音楽をというのです。
 こうお話してでした。
 夜は吹奏楽を聴いて楽しみました、そうしてこの日と次の日はじっくりと楽しんでそのうえでなのでした。
 朝にでした、ご飯をしっかり食べてです。
 皆は出発しました、ここで見送りに来たドロシーがです。
 オズマと笑顔で抱き合ってから言いました。
「じゃあちょっとの間ね」
「お別れね」
「また会う時を楽しみにしているわ」
「私もよ。だから今はね」
「笑顔で別れましょう」
「またお会いする時を楽しみにしてね」
 オズマも笑顔で言います。
「そうしましょう」
「ここはね」
 こうお話してでした。 
 笑顔でお別れをしました、トトもここで言います。
「オズの国ではお別れはお互い笑顔でだね」
「そうだね」 
 ガンプが応えました、彼は地面から十センチ位浮かんでいます。伊達にお空を飛べる訳ではありません。
「そしてね」
「そのうえでだね」
「また会った時はね」
「また笑顔でね」
「再会を喜ぼう」
「そうしよう」 
 こうお話するのでした、そしてです。
 そうお話してでした、皆でです。
 お互い笑顔でまたねと挨拶をしてでした、オズマ達は旅に出ました。そうして首都が見えなくなるまで歩くと。
 ジャックは少し感慨を込めて言いました。
「首都が見えなくなるとね」
「旅に出たって思えるわね」
「うん、さらに歩くからね」
 こうオズマに答えました。
「本当にね」
「私もよ、特に私の場合は久し振りだから」
「旅に出るのがね」
「尚更嬉しいわ」
 にこりとして言うのでした。
「本当にね」
「そうだね、オズマは基本宮殿にいてね」
「そこで政治を執ってるから」
 オズの国全体のです。
「だからね」
「中々旅に行けないね」
「そうなの。宮殿にいる時も楽しいけれど」
 それでもというのです。 
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