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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第二百五十六話 桜原カエデ その2

第二百五十六話 桜原カエデ その2

ついに、石間コウイチと桜原カエデの最終決戦が始まった。
奈良見ルナを人質に取ったカエデはコウイチに仲間になるように提案する。
しかし、コウイチはカエデの好物であるチキン南蛮とカエデのバストを否定して、カエデを女性として意識できないことを告白する。
コウイチの心無い言葉に、落ち込むカエデ。
コウイチはその隙に奈良見の救出に成功するが、カエデは体内に取り込んだ断罪王の力を解放してしまう。
巨大人型兵器・断罪王オルトロスに変神したカエデの狂撃波動オルトロスインパクト↓がコウイチと奈良見を襲う。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「石間さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん‼」
「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼」
絶体絶命と思われた、その瞬間、奈良見を両手に抱えたコウイチの両足が、地面にできた影から飛び出した何者かの両手によって、影の中に引きずり降ろされる。
気が付くと、コウイチと奈良見はカエデが変神した断罪王オルトロスの背後にワープしていた。
そして、コウイチと奈良見の横には、カエデに殺されたはずの、山下テツヤがいた。
山下テツヤの出現にカエデは困惑する。
「山下テツヤ...どうして、あなたが生きているの...?」
「アンタが殺したのは、俺が自分の狂撃波動の一部を切り離して作った俺の偽物だ、つまり、遠隔操作も可能ってわけだな...もちろん、あんたが俺から奪った力も、さっき言ったのと同じ偽物だ...」
「フフフ...なるほど...でも私を殺しても、あなたの先輩は戻ってこないわよ...」
「ああ、わかってる...でも復讐はできる...」
「山下テツヤ...よくわからんが、こっちの味方と思っていいのか?」
「石間コウイチ...俺は昔、世界中を旅してきた、そして、その途中である共通する図形式を各地で何度も目撃した...そして、世界地図にさ、その図形式があったポイント同士を繋いでみたら...日本を中心にした一つの円になった。それで、あの日、宗教団体アイビリーブマイセルフであんたが発動した『断罪陣』を見て、ピンと来たよ...あんたの思惑がね...だから俺も手伝わせてもらうぜ...」
『断罪陣』とは狂撃波動で書かれた図形式のことである。
『断罪陣』の内部にいた断罪者は皆、全身に狂撃波動を浴びて正常な状態に戻る。
しかし、この『断罪陣』を発動すれば、その日はもう、狂撃波動を放つことはできない。
つまり、『断罪陣』を発動してから24時間経たなければ、石間コウイチは狂撃波動を放つことができない。
「ケッ、ガキのくせに、おもしろくねぇやつだぜ...そういうことなら、テツヤ、『アレ』を発動する前にちょっと、やっておきたいことがある...それまでカエデを足止めしておいてくれ...」
「いいけどさぁ、あんまり長い時間は、多分、無理っすよ...」
「大丈夫、すぐに終わる...行くぞ、奈良見...」
コウイチは奈良見を両手に抱えたまま、カエデから離れていく。
カエデは自分から逃げていくコウイチと奈良見に向かって、手のひらをかざす。
「逃がさないわよ...‼」
しかし、断罪王オルトロスと化したカエデの前にテツヤが立ちはだかる。
「おっと、石間さん達の邪魔はさせないぜ...」
テツヤは肉体から分離させた美少女の姿をした狂撃波動をカエデに向かって放つ。
美少女の姿をした狂撃波動は巨大な蛇に姿を変え、断罪王オルトロスと化したカエデの巨体に絡みつく。
「力じゃ、絶対、今の『先生』に勝てねぇからな...こうして、動きだけでも封じさせてもらうぜ...」
「まったく、出来の悪い『生徒』を持つと苦労するわね...」
「最高の誉め言葉だぜ...」
テツヤがカエデの足止めをしている間、コウイチは奈良見を両手に抱えて走っていた。
「い、石間さん、もしかして、テツヤをおとりにして、逃げるつもりですか?」
「ちげーよ!ここまで、離れれば、なんとかなるか...」
コウイチが両手で抱えていた奈良見を海辺の砂浜に下ろす。
「それで...えっと...な、奈良見、今までありがとよ...」
「石間さん、なんですか、急に...もしかして、死ぬんですか?」
「そう...なっちまうかもな...」
「いや、さっきの、冗談のつもりで言ったんですけど、マジか‼」
「ああ、マジだ...前にも話した通り、俺はカエデのせいで発生した断罪王現象をなんとかするために、世界中を旅して、各国のトップに断罪者(社会不適合者)をケアするリンクマスターの職種の必要性を説いていた...そして俺は、その途中で、今日この日のために、世界各地に日本大陸を囲むぐらい大きなサイズの『断罪陣』の図形式を各地に引いた...」
「それって、つまり、世界中に日本を中心にした巨大な『断罪陣』を引いたってことですか?」
「ああ、俺が世界中に日本を中心に囲むようにに引いた『断罪陣』を発動すれば、カエデも止められるし、『断罪陣』の内側にいた断罪者(社会不適合者)はもちろん、カエデに再洗脳された信者たちも正常な状態に戻るはずだ...でも、断罪陣は発動範囲が大きければ大きいほど、消費するエネルギーが大きくなる、おそらく、世界規模の『断罪陣』を発動したら、その莫大なエネルギー消費に俺の体が耐えきれずに死んじまう可能性が高い...だからコレをお前に託す...」
コウイチはスーツのポケットから出した、くしゃくしゃの紙を奈良見に手渡す。
奈良見はくしゃくしゃの紙を広げる、それは、リンクセンター石間の責任者や所有権について記されている重要な書類だった。
それを見た奈良見の両目から涙がこぼれる。
奈良見はその紙に何が書いてあるのか見て、全てを察した。
だから、あえて、わからないふりをした。
「石間さん...私、こういうのわかりません...私...こういう難しい書類...キライなんです...」
「バーカ、見て見ぬふりをしてんじゃねぇ、ちゃんと紙を見ろ!」
重要な書類の責任者の欄には、奈良見ルナと記されている。
「嫌です!無理です!私、まだ新人ですよ!こんなのあんまりです!」
「お前、リンクセンター石間に初出勤した時のこと覚えてるか?」
「石間さん...私にはできません...」
「断罪王現象のせいで断罪者(社会不適合者)になっちまった親友が自殺したのがきっかけで、偏差値一桁台のお前が国家試験に受かってリンクマスターの資格を得た話...俺さぁ...その話聞いて、お前のことクソバカだけど、正直すげぇ奴だなって思ったよ...」
「どうして、そういう大事な話、今になって...そんなのって...」
「面接の時さ、お前が言った、断罪王現象で不幸になる人をこの世界からなくしたいっていうお前の志望動機、アレ、聞いたときさぁ、俺はこのリンクマスターっていう職業を世界中に広めたことを誇りに思えた...嬉しかった...」
「カッコつけて、面倒なことは全部に私に押し付けて...」
「それと同時にお前に悪いことしたなぁ~って思った、めちゃくちゃ後悔した...だってよぉ、俺がカエデをもっと早い段階で止めることができれば、お前の親友は自殺せずに済んだかもしれなかったんだ...それなのに...」
「石間さん...今まで一緒に働いてくれて...」
「そんな俺と、今まで一緒に働いてくれて...」
「ありがとうございました!」
「ありがとな...」
最後の挨拶を終えたコウイチと奈良見の前に、ボロボロになった山下テツヤの体が転がってくる。
「すんません、石間さん...どうやら、俺は...ここまでが限界みたいです...」
力を使い果たしたテツヤが気絶する。
「上出来だ...」
コウイチが腕時計を見る。
上空から断罪王オルトロスと化したカエデが降りてくる。
「おまたせ...コウイチ...出来の悪い生徒の生活指導に時間がかかっちゃってね...」
これでもう、断罪王オルトロスと化したカエデの攻撃を回避する方法はなくなってしまった。
「別に、待ってねぇよ...おっ!そろそろ24時間経ったな...そんじゃ...始めるか...‼」
石間コウイチが地面に右手のひらをつける。
次の瞬間、世界中に日本を中心に囲むように引いた、超広範囲の『断罪陣』↓が発動した。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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周りの景色が美しい青い光の粒子に包まれる中、奈良見が涙と共に叫ぶ。
「石間さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん‼」
断罪王オルトロスと化したカエデが突然の出来事に驚愕する。
「この感覚は、まさか...『断罪陣』...‼私の体内の狂撃波動の力が失われていく...」
「お前が今日この日のために生きてきたように、俺も今日この日のために準備してきたのさ...カエデ、お前の望み通り、一緒に死んでやるよ...」
(まぁ、あの絶体絶命の場面でテツヤに助けてもらったり、再び断罪陣が発動できるまで時間稼ぎしてもらえてなかったら、全部パーになってたんだけどな...)
「バカな!私は...断罪王の力を手にしたのよ!その私が、断罪王より下位の存在であるコウイチの『断罪陣』ごときになぜ、苦戦を強いられる!理解できない...」
「今回の断罪陣は川口ヨシキや明日原ジョーコーの時みたいな、ちゃっちい断罪陣じゃねぇ、俺が世界中に日本を中心に囲むように狂撃波動の線を引いた超広範囲の断罪陣だ...それに俺の『全て』を込めるんだ、お前を殺すのには十分なエネルギーがある...」
「それじゃあ、あなたより上位の存在である断罪王となった私を止められる証明になってないわよ!」
「断罪陣の図形式に使う線には、あらかじめ狂撃波動が込められているんだ、今回の断罪陣に使った図形式の線に込めた狂撃波動を時限爆弾に例えるなら、俺はお前を倒すために大昔に世界中に仕掛けた時限爆弾を一斉に爆発させたようなもんだ!つまり、その爆弾爆発の際に発生する超エネルギーのごとき狂撃波動と俺の体内の莫大な狂撃波動でもって、お前の全身を構成している狂撃波動も、狂撃波動で構成された断罪王の力も相殺する!これが俺の人生最後の『断罪陣』だ‼」
「ウフフフ...なるほど、つまり、断罪者(社会不適合者)を狂撃波動で正常な状態に戻すのと同じってことね...確かに理論上なら可能かも...でも、それで本当に『全て』がうまくいくのかしら...」
「話はまだ終わってねぇよ...この『断罪陣』の内側にいる世界中の断罪者(社会不適合者)も、お前に断罪者(社会不適合者)にされた信者も全員、正常な状態に戻すことができる...お前の負けだ...桜原カエデ...」
「何が私の負けよ‼あなた気でも狂ったの...‼それが本当なら、あなたの肉体はその膨大なエネルギー消費に耐えきれずに、死んでしまう...!あなたは死ぬのが怖くないの?」
「おいおい...あの日...『すべてのはじまり』の日...断罪王から狂撃波動と不老能力を授かっていなければ...俺たちはとっくに寿命で死んでたんだぜ...それに...さっき言っただろうが...お前の望み通り...一緒に死んでやるってな...これが...大事な親友が...こうなっちまう前に止められなかった...助けてやれなかった...俺のお前への...最後の償いだ...今まで...よく頑張ったな...カエデ...つらかったよな...あの時代...秩序を失った...この国に...平和を取り戻すために...一生懸命戦ったのに...本当に大事だったもんは...守りたかった仲間は...俺以外...みんなその戦いで死んじまった...俺もずっと...つらかったよ...こんなことしかできなくて...本当に...ごめんな...」
石間コウイチの言葉に、カエデは『すべてのはじまり』の日を思い出す...そしてコウイチの真意も...。
「コウイチ...あなた...最初から...私と一緒に...そのつもりで...ほんとうに...ずるい人...」
最後の断罪陣から放たれた青き光の粒子に包まれた断罪王オルトロスと化したカエデから、断罪王オルトロスの力が失われていく。
人間の状態に戻ったカエデは見てしまった。
青い光に包まれる中、人の姿を取り戻した自分を見つめるコウイチの顔を。
泣きながら微笑むコウイチの顔を。
それがカエデが現世で最後に見た景色だった。
そして、奈良見は見てしまった。
泣きながら微笑むコウイチにカエデも微笑み返しているところを。
超広範囲の断罪陣から放たれた大量の青い光の粒子に包まれた、カエデの全身が光になって消えていく。
カエデが完全に消滅したのと同時に、全ての力を使い果たした石間コウイチの不老のはずの肉体が、時の流れを取り戻したように、その老化を進めていく。
奈良見ルナの目の前にいる、全ての力を使い果たした醜い老人はもはや、奈良見ルナが知っている石間コウイチの姿ではなかった。
しかし、奈良見ルナの目には、その醜い老人は英雄に見えた。

次回予告 リンクセンター石間
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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