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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう

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 そんな調子のまま、ななのちゃんは小学校の卒業式を迎えていた。その日、僕は仕事に来ていたのだが、昼過ぎになって、ななのちゃんが訪ねてきてくれた。

 紺のワンピースに胸に桜の花飾りを付けていた。そして、髪の毛はいつものようにまとめてなくて、左の耳の上にキラキラ光った髪留めをつけていた。

「どう シュウ君 可愛いでしょー お母さんに買ってもらったの 卒業したよ」

「へぇー 可愛いねぇー 少し 大人になったんだ」

「うふっ 少しネ もう 帰るね シュウ君に見せたかっただけだからー 明日 行っとくね お祝い しょうね」と、スカートを翻して行ってしまった。

 だけど、僕は、良かった 彼女が嫌っていたお母さんも出席してたみたいだから・・と。

 次の日、仕事から帰ると ななのちゃんが居て

「おかえり ご主人様 お疲れさまでした」と、正座して迎えてくれたのだ。

「やめろよー ななのちゃん そういうのって 悪ふざけだよ」

「そうかぁー こういうのって シュウ君 嫌いなんだ」

「うん なんだかなー ななのちゃんだから そんなことさせたくない」

「ふぅーん 今日は ちらし寿司 作っておいたのよ 冷蔵庫に肉そぼろと卵そぼろ入れてあるから、乗せてね ショウガもあるし 明日のお弁当の分もあると思う」

「んぅー ななのちゃんは?」

「ななは さっき ちょっと 食べたよ お先で ごめんなさい」

「いや それはいいんだけど せっかくなのに食べて無いのはなーって思っただけ」

 そして、僕は用意していた卒業祝いのものを取り出して

「ななのちゃん 卒業おめでとう 僕からのお祝い」中はボールペンとシャープペンシルだ。

「わぁー ありがとう なにー 開けていい?」と、ななのちゃんは箱を開けていって

「シュウ君 ありがとう 大切に使うネ 私 勉強するね 中学いったら シュウ君のためにも」

「あぁ それはいいけど 僕のためじゃぁなくて 自分ためだろー?」

「どっちでもいいやんかー シュウ君のためってことはー 私のためよー」

「昨日 お母さんも来てくれて、お祝いしてもらったの?」と、聞いてみたが・・ななのちゃんは、下を向いたまま何も言わなかった。僕は、しまった また、余計なことを聞いてしまったと、後悔していた。

 
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