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ドリトル先生と山椒魚

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第一幕その一

               ドリトル先生と山椒魚
              第一幕  両生類
 この時ドリトル先生はご自身の研究室で論文を書いています、動物の皆はその先生に対して尋ねました。
「今度は何の論文を書いてるの?」
「この前は物理のだったけれど」
「今度は何なの?」
「何の論文を書いているの?」
「両生類の論文だよ」 
 先生は書きながら皆に笑顔で答えました。
「それを書いているんだ」
「蛙とかイモリとか」
「あと山椒魚とか」
「そうした生きものの論文なんだ」
「それを書いているんだ」
「そうなんだ」
 こう皆にお話します。
「今回はね」
「そうなんだね」
「そうだよ、そしてね」
 先生は皆にさらにお話しました。
「明日動物園に行くよ」
「動物園?」
「っていうと学園の中にある」
「あの動物園?」
「あそこに行くのね」
「八条学園の中にある動物園は色々な生きものがいて」
 そうしてというのです。
「両生類も沢山いるからね」
「それでだね」
「実際に生きもの達を見て」
「それで学ぶのね」
「そうするんだね」
「そうだよ」
 実際にというのです。
「僕もね」
「動物園に行くのも学問だね」
「実際の生きもの達を見ることも」
「だからこの学園には動物園があるし」
「先生も行くね」
「そうだよ、そしてね」
 先生はさらに言いました。
「一つ大事なことがあるんだ」
「大事なこと?」
「大事なことっていうと」
「動物園に生きものがいるとな」
 そうすると、というのです。
「その種の保存にもなるんだ」
「ああ、確かに」
「動物園にいたら守れるからね」
「それで種の保存になるね」
「確かに」
「残念ながら絶滅が心配されている生きものは多いよ」 
 先生は悲しいお顔で言いました。
「この日本でもね」
「そうなんだよね」
「何かといるね」
「そして絶滅した生きものもいるね」
「日本でもね」
「僕が発見したニホンオオカミも」
 この生きものもというのです。
「一度言われたね」
「うん、絶滅したってね」
「そう言われていたね」
「そうだったね」
「乱獲されたのと」
 それと共にというのです。
「ジステンバーでね」
「ジステンバー怖いよ」 
 ジップはそのジステンバーに悩まされている犬として言いました。
「だから予防接種をしているし」
「それ絶対だね」 
 ホワイティはジップに応えました。 
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