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新オズのカボチャ頭のジャック

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第一幕その一

               新オズのカボチャ頭のジャック            
              第一幕  ジャックの故郷
 恵梨香達五人はまたオズの国に来ました、今回最初に出て来たのはウィンキーにあるブリキの樵のお城でした。
 お城の中庭に出るとそこに丁度樵がいて彼等に言ってきました。
「おや、今回はここに出たんだね」
「はい、そうみたいですね」
 恵梨香が樵に応えました。
「またお邪魔したいですってオズマ姫にお話しまして」
「スマートフォンでだね」
「それでお邪魔したんですが」
「ここに出て来たんだね」
「よくエメラルドの都の宮殿に出ますが」
 オズマが住んでいるそちらにです。
「ですが」
「今回はだね」
「ここに出て来ましたね」
「そうだね、それでどうするのかなこれから」
 樵は恵梨香に笑顔で尋ねました。
「何をして楽しむのかな」
「まずは都でオズマ姫と遊ぼうと思っていました」
 恵梨香は樵に答えました。
「そうでしたけれど」
「じゃあ都に行くかい?」
「そうしましょうか」
「だったら僕も一緒に行くよ」 
 樵は恵梨香達にこう申し出ました。
「そうさせてもらよ」
「樵さんもですか」
「うん、実はこれからかかし君とジャックと三人でね」
 それでというのです。
「都まで行く予定があるんだ」
「そうなんですね」
「だからね」 
 それでというのです。
「君達が都に行きたいのならね」
「樵さん達もですか」
「一緒にね」
 是非にというのです。
「行かせてもらうよ」
「そうしてくれますか」
「さて、それではね」
 笑顔のまま言う樵でした。
「今からかかし君とジャックに連絡をするから」
「お二人もですね」
「ここに来るよ、そしてね」
 そのうえでというのです。
「一緒に行こう」
「エメラルドの都まで」
「そうしようね」
「わかりました」 
 恵梨香が頷いて応えてでした。
 樵はかかしとジャックに自分のスマートフォンで五人が自分のお城にいることを伝えました、そうするとでした。
「二人共元々ここに来るつもりでね」
「三人で都に行かれるので」
「その予定があるので」
「だからですね」
「このブリキのお城に集まる」
「その予定だったんですね」
「明日出発の予定だったけれど」
 二人共です。
「それぞれのお家をね、けれど今すぐにだよ」
「出発してですか」
「こちらのお城に来られて」
「そうしてですか」
「僕達と会ってくれるんですか」
「そうしてくれるんですね」
「そうなったよ、では彼等を待つ間一緒に遊ぼうか」
 こう言ってでした。
 樵は五人と一緒に二人が来るまでの間お城のお庭でバスケットボールをして楽しみました。樵はブリキの身体ですが。
 物凄いジャンプ力でバネもあってバスケがとても上手でした、そのテクニックで五人にバスケのことも教えます。 
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