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ハッピークローバー

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第六十八話 夏の服なのでその三

「アメリカでもね」
「忘れないことね」
「それを怠ると」
「怪我するしね」
「心臓麻痺にね」
「なるのよね」
「身体をほぐして温めて」
 準備体操によってだ。
「そうしないとね」
「本当にそうよね」
「ハワイから日本に行った力士さんいたわね」 
 アメリカから来た娘は自国からの話をした。
「昔ね」
「高見山親方?」
 理虹はそう言われてすぐに応えた。
「ジェシーっていう」
「その人もでしょ」
「ああ、お相撲の稽古や試合の前に」
「絶対にね」
 それこそというのだ。
「準備体操をして」
「それからしてて」
「怪我しなかったっていうし」
「力士さんの準備体操って柔軟しっかりしないと」
「股割りあるわよね」
「それは絶対でね」
 力士にとってはだ。
「身体が柔らかくないとね」
「力士さん出来なくて」
「あの人はもう念入りにね」
 それこそであったという。
「お相撲の準備体操をしててね」
「怪我しなかったのね」
「そうみたいよ」
 こう話した。
「あの人は」
「そうだったのよね」
「うちの相撲部の人もね」
 彼等も合宿に参加している。
「かなりね」
「準備体操してるのね」
「お相撲のね」
「高見山さんみたいに」
「うちの部活は何処もでしょ」
「準備体操に五月蠅いわね」
「だって怪我するから」
 しっかりとした準備体操をしなければというのだ。
「だからね」
「してるわね」
「怪我をしないこと」
 このことがというのだ。
「第一だしね」
「スポーツするなら」
「いいスポーツ選手はね」
「まず怪我をしないことね」
「落合さんもでしょ」
 落合博満、平成の大打者と呼ばれた彼もというのだ。
「あの人もね」
「怪我しなかったのよね」
「ご自身も言ってたし」
「まず怪我をしないことね」
「一年ちゃんと活躍する」
 そこに怪我をしないことも入ることは言うまでもない。
「それがね」
「いい選手の第一の条件ね」
「そう言ってね」
 そしてというのだ。
「実際によ」
「あの人怪我しなかったわね」
「野村さんも王さんもね」
 野村克也そして王貞治もというのだ。
「怪我しなかったから」
「その人達も」
「だからね」
「あそこまでの活躍が出来たのね」
「まずはね」
 何と言ってもというのだ。 
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