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ドリトル先生とタキタロウ

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第十二幕その十

「それからだよ」
「生ものを食べないで」
「よく火を通す様になったんだね」
「今の中華料理になった」
「そうだね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「火を通すことは正しいんだ」
「そうだよね」
「寄生虫のことを考えても」
「お野菜にだって虫が付いてたりするし」
「火を通すといいね」
「そうだよ、ただ今は冷凍技術も発達していて」
 先生はこちらのお話もしました。
「だからね」
「生ものを食べてもいいね」
「そうしても」
「お魚もカチコチに凍らせて」
「中の寄生虫を殺せばいいわね」
「寄生虫は火を通しても死ぬし」
 それと共にというのです。
「冷凍でもだよ」
「死ぬね」
「熱消毒というけれど」
「冷凍殺菌もあるから」
「そちらを使えばね」
「生でも食べられるね」
「そうだよ、冷凍殺菌の後でね」
 それからというのです。
「解凍すればね」
「それでいいね」
「もう安心だね」
「保存も利くしね」
「冷凍技術っていいよね」
「その通りだよ。だから鯉にしてもね」
 このお魚にしてもというのです。
「冷凍をしてね」
「そうして寄生虫を殺して」
「そのうえで食べればいいね」
「鯉のあらいも」
「そうすればいいわね」
「そうだよ、鯉はね」 
 まさにというのです。
「冷凍すればね」
「カチコチにしたら」
「それで生で食べられるね」
「解凍したら」
「そうすれば」
「そうだよ、生で食べたいのなら」
 鯉もというのです。
「そうすればいいんだよ」
「そうよね」
「それじゃあだね」
「そうした時は凍らせて」
「それから解凍すればいいね」
「そういうことだよ、今回は鯉は食べなかったけれど」
 東北に行った時はというのです。
「また食べる時もあるからね」
「そうだね」
「その時はそうして食べよう」
「生で食べたかったら」
「その時はね」
「是非ね」
 こうしたお話もしながらです、先生はタキタロウの論文も大鳥池のそちらも書いていきます。そうしてでした。 
 サラが来ると丁度お昼ご飯だったので仙台の牛タン料理にです。
 ほやも出しました、そのほやを一口食べてです。
 サラは難しいお顔になって言いました。
「物凄い匂いね」
「潮のだね」
「それで味もね」
 こちらもというのです。
「何かね」
「かなり癖が強いね」
「日本にはこうした食べものもあるのね」
「東北の方にね」
「凄いわね、納豆にも驚いたけれど」
 こちらの食べものにもというのです。 
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