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異世界ほのぼの日記~日本に似て便利な世界でぷらぷら生活~

作者:佐行 院
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86

 
前書き
 宴会が始まる。 

 

-86 超新鮮で大胆なBBQ-

 ガイの軽トラで1頭買いした黒毛和牛を林田家の裏庭へと運ぶと、今か今かと待つ人々が歓声を上げていた。その中には光が招待した結愛社長もいる。現場には大きなまな板と綺麗な包丁などが並べられ解体の準備がされていた。
丁度その頃、焼き肉屋の御厨板長と板前をしているウェアタイガーのヤンチが到着した。

御厨「今夜はご招待頂きありがとうございます、ただ私達も召し上がって宜しいのでしょうか。」
光「勿論です、お2人も楽しんで行って下さいね。」
ヤンチ「さてと・・・、早速解体していきますか。」
女性達「私達も是非手伝わせて貰おうかね。」

 声の方向に振り向くとエプロン姿をしたネスタ林田、そしてまさかの貝塚結愛がいた。

ヤンチ「お2人さん・・・、本気ですか?」
ネスタ「あら、私はドワーフだよ。舐めて貰っては困るね。」

 昔からドワーフの一族は身のために色々な技術を何でも習得するという伝統があった、牛肉の解体技術もその1つだ。

ヤンチ「でも何で社長さんまで?」
結愛「実は私も見分を広げる為にドワーフの方々から勉強させて頂いているんです。牛肉の解体もその1つです。」
ネスタ「では早速やりますかね。」

 鮮やかな手つきで3人が解体を進めていく。骨と骨の間に包丁を入れていき、スルッと肉が剥がされていった。

結愛「さてと・・・、最初から贅沢に行きましょうか。鞍下、肩ロースです。丸々1本だからとても大きいでしょう。」
光「涎が出てきちゃってるよ、早く食べたいな。」
御厨「さぁ、焼肉にしていきましょうか。」

 結愛から受け取った大きな塊を御厨が丁寧に肉磨きと整形をして焼肉の形へと切っていく。20kgもの塊が沢山の焼肉へと変身した。

御厨「では、焼いていきましょう。ヤンチ、すまんが整形を頼む。」
ヤンチ「あいよ、プロが2人もいるから解体は大丈夫そうですもん。」

 御厨が炭火の網の上に肉を乗せ焼いていった、そこら中にいい香りが広がる。

光「この匂いだけでビールが行けちゃいそう。」
御厨「さぁ、焼けましたよ。塩と山葵でお召し上がり下さい。購入されたご本人からどうぞ。」
光「塩と山葵がお肉の甘みを引き立てて美味しい!!」

 光がビールを一気に煽る、何とも幸せそうだ。作業中の結愛やネスタ、そして焼き肉屋の2人にも振舞う。

結愛「たまりませんね、ビールが美味しい。」
光「今日はすぐに食べるので仕事を忘れて飲み食いしちゃって下さい。」

 鮮やかな手際で作業を進めながら全員ビールも進めていく。

ネスタ「次はヒレ肉だよ。」
御厨「シャトーブリアンも含めて美味しいステーキにでもしましょうか。」

 厚めに切った網にステーキ肉を乗せて焼いていく、するとドーラを筆頭にどんどん赤ワインを開けていった。

ドーラ「ワインに合うねー、美味しい。」
メイス「幸せです、私今日どうなってもいいわ。」
利通「俺も最高の気分だよ。」
林田「今夜は最高の夜になりそうだな、酒を酌み交わしゃ俺達はもう家族だ。なぁ、ノーム君。」
ドーラ「という事は警部・・・。」
林田「何を言っているんだ、今日からはお義父さんと呼びなさい。」
利通「おいおい・・・、まだプロポーズしてないよ・・・。」

 さて、利通はどうなってしまうのだろうか。
 
 

 
後書き
 ゴールインは近い?! 
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