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異世界ほのぼの日記~日本に似て便利な世界でぷらぷら生活~

作者:佐行 院
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82

 
前書き
 全員が消えた車両に注目する中・・・。 

 

-82 脅迫と協定-

 実況を務めるネクロマンサーのカバーサ含む全員が目を疑った。

カバーサ「どういう事でしょうか、私にもどういう事か分かりません!!」

 その瞬間、パルライに念話が飛んで来た。師匠のゲオルだ。

ゲオル(念話)「パルライ、今の見たか。」
パルライ(念話)「はい、何者かの魔術でしょうか。」
ゲオル(念話)「お前の障壁には反応があったのか?」
パルライ(念話)「悔しいですが・・・、全く。」

 突然消えた車両を見た全ての者が驚愕しているなか、3国中のオーロラビジョンいっぱいに見覚えのあるあの忌々しい男の顔が映った。正直光にはどうなっているか分からない。

義弘(映像)「結愛・・・、たった数年で私が人生かけて創り上げた貝塚財閥を手に入れたと勘違いしている愚かで憎たらしい馬鹿娘よ。ネフェテルサ王国にある貝塚学園小分校、バルファイ王国の貝塚学園高等魔学校、そしてそこにある貝塚財閥支社は全て私が乗っ取った。降参するなら今の内だ、すぐさまここに来て土下座しろ!!ここにいる人質がどうなっても良いのか?」

 結愛は映像を見て驚いた、先程まで自分達と一緒にネフェテルサ王国警察にいたアーク・エルフのマイヤとネフェテルサ王国王宮横の教会兼孤児院にいるはずの神教のアーク・ビショップであるメイスが映っている。2人とも相当な魔力の持ち主のはずなのにあっさりと人質にされてしまい、強力な魔力で拘束されている。

義弘(映像)「この2人を解放して欲しければ、今年の首席入学者が「梶岡浩章」ではなく「リラン・クァーデン」である事を認め、私に財閥の全権を戻した上で私の目の前で死んで消え失せろ!!さもなくばリンガルスの手で手に入れたこの強大な魔力で全ての建物を破壊し、全面戦争を仕掛けてやる!!」
林田「何て奴だ・・・、実の娘にあんな言い方しやがって・・・。」
結愛「いえ・・・、アイツだったら十分あり得ます。」

 そこにいた数名は義弘の発言にあった別の言葉に引っかかっていた。言葉だけではなく行動にも。

林田「強大な魔力であの2人を締め上げ脅迫して、この時点で奴は有罪ですよ。」
デカルト「それ所ではありません、全面戦争まで起こそうとしています。これは「3国平和協定」に違反します。」

 結愛は両手で拳を握り、震わせていた。
 すると、映像の中の2人が結愛に声を掛けた。

メイス(映像)「理事長、こんな男の言う事なんて聞く事無いわ、今すぐ逃げて!!」
マイヤ(映像)「そうです、私たちの事はどうでも良いですから!!」

 その言葉を聞いた義弘がガムテープで2人の口を塞ぎ、その上から魔力で口をも拘束した。

義弘(映像)「逃げるつもりか?本当に戦争を起こすぞ、俺は本気だ!!リンガルス、やれ!!」

 すると、パルライと林田が突然映像に映り2人を止めようとしていた。

パルライ(映像)「やめろ!!私の国で何をしているんだ!!」
林田(映像)「少しでも動いてみろ、お前達2人の魔力を封印するぞ!!」
義弘(映像)「ふん、やれるものならやってみやがれ!!」

 義弘が右手を高く上げ、魔力の円盤の様なものを浮かび上がらせ林田とパルライに向けて投げつけた。
 2人が防御の体勢を取ると、目の前が暗くなり叫び声が響いた後そこら中に血が飛び散った。目を開けて見てみると結愛が2人の目の前で円盤での攻撃をもろに受けている。

結愛(映像)「ぐっ・・・、これは俺とあんたの問題だろ。他の人を巻き込むんじゃねぇ。」

 すると、女性の声が響き義弘の体が硬直した。

女性(映像)「待ちな、あんたが今やった魔力による戦闘行為は3国の協定と法律に違反しているよ。あんた達は大賢者・・・、いや人間を名乗る資格がないね。」
義弘(映像)「貴様・・・、どこから・・・。」
 
 

 
後書き
 声の正体とは。 
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