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博麗神社が幻想郷入り【完結】

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「おい、霊夢。それは流石にまずいだろ」

 
前書き
魔理沙と霊夢が、布団を出そうとする魔理沙にキスをした。霊夢は魔理沙の頭を撫でると、霊夢はゆっくり目を開いて微笑んだ。霊夢は魔力にキスをさせ、しばらくの間、お互いの舌を絡ませ合った。 

 
霊夢が押し入れから布団を出そうとするのを見て、魔理沙は慌てて止めた。
「おい、霊夢。それは流石にまずいだろ」
「何が?」
「だって、いくら何でも同じ部屋で二人きりで眠るのはまずいと思うぜ」
「どうして?」
「どうしても何も、その……いろいろとあるだろう」
「大丈夫よ。貴方は私に手を出さないでしょ?」
「そりゃそうだが、それでも駄目なものは駄目だ」
「じゃあ、仕方が無いわね。私は床で寝ることにしますか」
「いや、そこまでしなくてもいいよ。私が我慢すればいいだけの話だし」
「ふーん。そう言う割には顔がにやけているように見えるけど気のせいかしら」
「気のせいに決まっているぜ」
「まあいいわ。それじゃあ、電気消すわよ」
「おう」
霊夢は部屋の明かりを消した。辺りが暗闇に包まれる。しばらくして、霊夢が魔理沙の方へ歩み寄ってきた。
「ねぇ、魔理沙。起きてる?」
「ああ、起きているぜ」
「手を出して」
「ああ、いいぜ」
魔理沙は言われた通りに右手を差し出した。霊夢はその手に指を絡めると、そのまま魔理沙の身体の上に覆い被さった。
「ねぇ、魔理沙。キスしていい?」
「ああ、いいぜ」
霊夢が顔を近づけてくる。魔理沙は目を閉じて霊夢の唇を受け入れた。二人の初めてのキス。しばらくの間、お互いの舌を絡ませ合うと、やがてゆっくりと口を離した。
「魔理沙。大好きだよ」
「私も霊夢のことが好きだよ」
「嬉しいわ」
そして二人は灯りを消した。翌朝、雀が鳴いている。朝だ。霊夢は目を覚ますと、隣で眠っている魔理沙の顔を見つめた。とても幸せそうな表情をしている。「おはよう。魔理沙」霊夢は優しく魔理沙の頭を撫でる。すると、魔理沙はゆっくり目を開いて微笑んだ。「おはよ。霊夢」
「よく眠れたかしら」「うん。ぐっすりと眠ることができたよ」
「そう。良かったわ」
「ところで霊夢。一つ聞いてもいいか?」
「何かしら」
「昨日の夜のことだけどさ……」
「ごめんなさい。ちょっと調子に乗りすぎちゃって……」
「いや、別に怒ってはいないけどさ。何であんなに積極的にアプローチしてきたんだ?いつもはもっと奥手で消極的な感じなのにさ」
「魔理沙の気持ちを確かめたかったから。もしかすると、私のことなんて好きじゃないんじゃないかと思って不安だったの」
「バカだな。そんな訳ないじゃないか。私は霊夢のことを愛しているんだよ」
「本当?」
「当たり前だろ」
「ありがとう。私も魔理沙を愛しています」
「知ってるよ」
「もう、素直じゃないな」
「そういう性格なんだよ」
「もう、仕方がないな」
霊夢はクスッと笑うと、魔理沙に軽くキスをした。
「さて、そろそろ起きるか」
「あら、もう行くの?」
「いや、まだ行かないよ。でも、あまり遅くなると紫に怒られるからな」
「そういえば、あの人は一体どこにいるのかしら?」
「多分、どこかに出かけていったんだろうな。全く、困ったものだよ」
「そうよね。私達を放っておいて何処かに出かけるなんて酷いわよ」
「そうだな。後で文句言っておくか」
「それがいいわね」
「なぁ、霊夢。今日は何をして遊ぼうか」
「そうね。じゃあ、まずは朝食を食べに行きましょうか」
「そうだな。腹が減ってきたぜ」
「行きましょうか」
二人は着替えると、一階に降りていった。そして、居間に入ると、そこには誰もいなかった。テーブルの上を見ると、置き手紙がある。どうやら出かけてしまったらしい。「まったく、あいつらはどこに行ったんだろうな」
「さぁね。きっと私達に内緒で美味しいもの食べているんでしょうね」 
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