博麗神社が幻想郷入り【完結】
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
魔理沙が霊夢に告白されたことを知った魔理沙は、不思議な表情で駆け寄った。
前書き
魔理沙が霊夢に告白されたことを知った魔理沙は、不思議な表情で駆け寄った。霊夢は魔理沙の手を引っ張り、「さっさと裸になりなさい」と怒鳴った。魔理沙は「嫌よ。貴方の変態」と話し、霊夢に押し切られてしまった。
美奈の言葉を聞いた魔理沙は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になった。「ああ、ずっと友達だ」
美奈も笑みを浮かべると、「また遊びに来てくださいね」と言って帰って行った。
それからしばらくして、魔理沙は美奈の言っていた言葉を思い出していた。
『霊夢さんは魔理沙さんに恋をしているんですよ』
魔理沙は美奈の言葉を思い出すと、恥ずかしさのあまり顔を赤くした。
魔理沙は霊夢に告白しようと思ったが、やはり霊夢に真実を告げるのは躊躇われた。霊夢に告白して、もしも霊夢が魔理沙のことを受け入れられなかったら、霊夢と今までのように接することが出来なくなってしまう。そんなことになったら、魔理沙はきっと耐えられない。魔理沙は告白する勇気が出ないまま、ずるずると時間だけが過ぎていった。
そんな時、魔理沙は霊夢が生きているという噂を耳にした。
その噂によると、博麗神社には霊夢の幽霊が出るらしい。その霊夢はいつも巫女服を着ていて、とても綺麗なのだとか。その霊夢は夜になると神社の境内に現れて、何かを探しているのだという。その探し物を見つける為に、霊夢は毎晩境内をうろうろしているのだそうだ。そして、見つけたものは大事そうに懐に仕舞いこんで、どこかへ消えて行くのだとか。魔理沙はその話を聞いてからというもの、毎日神社に通った。しかし、いくら待っても霊夢は現れなかった。
そんなある日、魔理沙は偶然にも霊夢の霊夢に会った。その霊夢は魔理沙に気付くと、嬉しそうな表情をして駆け寄ってきた。
「やっと会えたわね。ずっと会いたかったんだから」
霊夢はそう言うと、魔理沙に抱きついてきた。「私だって霊夢に会いたくて仕方がなかったんだぜ」
「そうよね。貴方は私のことが大好きなんですものね」
「ああ、私は霊夢が大好きだ」
「私も貴方が大好きなの。ねぇ、私と付き合ってくれませんか?」
「えっ?」
魔理沙は驚いて目を丸くした。まさか霊夢の方から告白されるとは思っていなかったからだ。
「私じゃ駄目かしら?」不安そうな顔をして上目遣いに魔理沙を見つめてくる。
「そんなことはない。嬉しいぜ」
「じゃあ、付き合うということでいいのね?」
「ああ、よろしく頼むぜ」
「こちらこそ、よろしくね」
二人は見詰め合ったまま微笑んだ。
「じゃあ、まずは恋人同士として、一緒にお風呂に入りましょうか」
「ああ、いいぜ。って、ちょっと待て。何でいきなりそういう展開になるんだよ」
「あら、貴方は私のことが好きなんでしょう?」
「確かにそう言ったけど、まだ付き合い始めたばかりじゃないか。もう少し段階を踏まないと」
「大丈夫よ。私がリードしてあげるから」
「いや、そういう問題ではなく……」
「じゃあ、行きましょ」
霊夢は強引に魔理沙の手を引っ張って行く。
「ちょ、ちょっと待て。せめて服を脱ぐまで待ってくれ」
「嫌よ。早く脱ぎなさい」
「いや、こういうことはもっとムードを大切にしないと」
「うるさい。さっさと脱げ!」
霊夢が怒鳴りつけると、魔理沙はビクッと身体を震わせた。
「はい……」
魔理沙は大人しく従うことにした。霊夢に逆らったら何をされるか分からないし……。「ねえ、どうして裸にならないの?」
「いや、これはその……」
「言い訳なんて聞きたくない。さっさと裸になりなさい」
「いや、あの……」
「なるのかならないのかどっちなのよ?」
「……はい」
結局、霊夢に押し切られてしまった。
「いい眺めだぜ」
「ちょっと、変なところ触らないでよ」
「いいじゃんか。減るもんじゃないし」
「嫌よ。貴方の変態」
「ちぇ、つまんないの」
ページ上へ戻る