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博麗神社が幻想郷入り【完結】

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魔理沙と美奈が別れ、早苗が魔理沙に助けを求めた。

 
前書き
魔理沙と美奈が別れ、早苗が魔理沙に助けを求めた。霊夢は魔理沙のことを好きだが、そのことは諦めたくないと告白。早苗は魔理沙のことを諦めたくないと話し、美奈は力強く宣言した。 

 
霊夢が下を見下ろすと、そこに咲夜の姿は無かった。辺り一面見渡してもどこにもいない。霊夢は不思議に思って首を傾げる。
「ねぇ、魔理沙」
霊夢は振り返って魔理沙の方へ目を向けると、魔理沙と目が合った。
「お前、いつから気付いてたんだ?」
霊夢は黙ったまま魔理沙の顔を見つめていた。
「まぁ、バレちまったもんは仕方ないか。私、実は霊夢に言いたいことがあるんだぜ」
魔理沙は真剣な眼差しを浮かべて、霊夢の顔色を窺う。
私、霧雨魔理沙は博麗霊夢が好きである。友達としてではなく、
「愛しているんだぜ。霊夢」
霊夢が驚いたように目を大きく開くと、魔理沙は微笑みながら言葉を続けた。
「ずっと前から好きだったんだ。こんな時に言うのはおかしいと思うけど、言わずにはいられなかったんだ。もし良ければ、返事が欲しい。もちろん、ダメだったら断ってくれて構わないぜ」
魔理沙はそう言って、返事を待っていた。霊夢は目を瞑ると、考え込むように俯いた。
「分かった」
「じゃあ……」
魔理沙はそう言ったきり黙ってしまう。
「何がわかったのよ……」…………。
しばらく沈黙が続くと、唐突に魔理沙が立ち上がって走り去ろうとする。霊夢の顔を見ると辛そうな表情を浮かべているのが見えた。それが嫌だったので慌てて追いかけようとしたが、
「来なくていい!」
そう言われてしまうと足が動かなかった。魔理沙はそのまま何処かに行ってしまった。霊夢は悲しそうな顔を浮かべて立ち尽くすことしかできなかった。

***
魔理沙と別れて、美奈はあてもなく歩いていた。
「あれ、美奈じゃん。どうしたんだよ、そんな暗い顔をして。なんかあったのか?」
美奈は声をかけられて振り返る。するとそこには早苗がいた。
「いえ、何でもありません。それより、どうしてここにいるんですか?」
「ああ、ちょっと気分転換に散歩してただけだよ。美奈こそこんな時間に何をしてたの?」
「私も似たようなものです。特にこれといった理由はありません。強いて言えば、悩み事があるからでしょうか?」
「ふーん。それって魔理沙のこと?」

「はい。魔理沙のことで悩んでいるんですよ。魔理沙のことが好きなのに、それを伝えられないままでいるのが辛いんです。いっそ伝えてしまおうかなと思ったこともありますが、やっぱり怖いです。だから、どうすればいいのか分からず、困っているんです。でも、魔理沙のことは諦めたくないんです。どうにかならないものでしょうか?」
美奈がそう告げると、早苗はしばらく考えてから美奈のほうを向いた。
「魔理沙のことが好きだっていうのは本当なんだよね?それは間違いない?」

「はい。そうですが……」
美奈がそう答えると、早苗はしばらく黙り込んでから口を開いた。
「ねぇ、美奈。魔理沙のこと、助けてあげてくれない?お願い……」
美奈はしばらく考えると、
「それはどういう意味ですか?具体的に教えてくれないと分からないですよ」
と、聞き返した。すると、
「魔理沙は今、霊夢さんのことが好きで好きで堪らないの。だけど、霊夢さんは魔理沙のことをただの友達だと思っていて、全く相手にしてくれていないの。だから、なんとかして二人の仲を取り持ってあげられないかな?って思ったんだけど……。どうかな?魔理沙のこと、助けてくれる?」
美奈はしばらく考えた後、
「分かりました。やってみましょう。でも、魔理沙が素直に話を聞いてくれるかどうかわかりませんが、そこは任せて下さい。絶対に何とかして見せます」
美奈が力強く宣言すると、早苗は安心したような笑みを浮かべて美奈の手を取った。 
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