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博麗神社が幻想郷入り【完結】

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魔理沙が美奈に話していた内容を、霊夢が照らし合わせて説明した。

 
前書き
魔理沙が美奈に話していた内容を、霊夢が照らし合わせて説明した。美奈は魔理沙に謝ると、霊夢の所にいても大丈夫だということを伝えた。魔理沙は美奈の面倒を見てくれたが、嘘が混じっている気がしてならなかった。
 

 
美奈が泣き止んで落ち着いた頃、魔理沙は霊夢に質問をする。霊夢は魔理沙の問いに対して真剣に答える。だが、魔理沙は納得できない様子だった。魔理沙は美奈に話した内容と、霊夢が知っている内容を照らし合わせて矛盾点を指摘して見せると、霊夢は美奈の話を補足するように説明を始めた。美奈が魔理沙に話した内容は、あくまでも魔理沙が聞いたことの無い情報ばかりだった。だから魔理沙は美奈の話を信じることができなかったのだ。
魔理沙が美奈に話したことは全て本当の事だ。ただ、その中に一つだけ嘘が含まれている。魔理沙は美奈に話していないことがあった。それは美奈の話を信じないということだった。魔理沙は確かに美奈の話を聞いて、霊夢が生きていると聞いて喜んだ。しかし、どうしても美奈の話に嘘が混じっている気がしてならなかったのだ。美奈の話を信じてしまえば、霊夢が生き返ったという事実を認めてしまう事になる。それではあまりにも都合が良すぎる。だから魔理沙は美奈の話を全て信じた訳ではなかった。
魔理沙が霊夢の話を聞いて、少し考える素振りを見せる。すると霊夢は魔理沙の肩に手を置くと、安心させるように優しく微笑んだ。すると魔理沙は霊夢に全てを委ねることにした。霊夢は魔理沙の頭を撫でてやる。すると魔理沙は照れたようにそっぽを向いてしまった。
美奈は二人の様子を羨ましそうに見つめていると、突然霊夢に抱きしめられた。それからしばらくの間、霊夢は美奈の面倒を見てくれた。その間、霊夢は美奈に色々なことをしてくれた。それはまるで母親のように優しく接してくれ、美奈は霊夢のことをお母さんと呼びたいくらいだった。

***
それからしばらく時間が経った。魔理沙が霊夢の元へやって来たのは、美奈が霊夢の元に預けられてから数日後の事だった。魔理沙は霊夢の姿を見て、一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに笑顔になると「おかえり」と言って霊夢を抱き寄せる。霊夢も笑顔で「ただいま」と答えた。
魔理沙は霊夢から美奈の話を聞いた。美奈は魔理沙に謝ると、魔理沙に許してもらえたので、霊夢の所にいても大丈夫だということを伝えた。魔理沙は霊夢の顔をじっと見つめて、本当に霊夢なんだなと呟く。
魔理沙が美奈に霊夢の事をよろしく頼むと伝えると、美奈は嬉しそうな笑みを浮かべて、任せてください!と胸を張って見せた。
それから魔理沙は美奈に別れを告げると、美奈は魔理沙を引き留めようとしたが、すぐに諦めたようだ。魔理沙が行ってしまうのは寂しいけれど、霊夢と魔理沙の邪魔をしてはいけないと自分を律する。
魔理沙は改めて美奈に礼を言うと、今度は美奈のほうから魔理沙に話しかけてきた。魔理沙が美奈の顔を見ると、美奈は満面の笑みを浮かべていた。
魔理沙が家に帰ると、魔理沙は疲れたから休むと行って自室へ戻っていく。
「ねぇ、魔理沙?」
魔理沙が階段を上っている最中に呼び止められて立ち止まる。
魔理沙が振り返ろうとすると、背中に柔らかい感触を感じる。それは紛れもなく霊夢のものだった。霊夢は魔理沙に抱きつくと、
「大好きよ。魔理沙。ずっと一緒にいてね……」
と耳元で囁いた。魔理沙は嬉しそうに頬を緩めると、私も大好きだぜと返す。霊夢が幸せそうに笑ってみせると、魔理沙も霊夢と一緒に笑い合った。

***
魔理沙が美奈のところへ向かっていると、途中でアリスにばったりと出くわした。
それからしばらく二人は世間話をしていたのだが、途中で美奈のことを聞く。するとアリスが、美奈は霊夢のところに預けてあると教えてくれる。魔理沙はお見舞いついでに霊夢の顔を見て帰ることにした。 
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