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博麗神社が幻想郷入り【完結】

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魔理沙が美奈の元へ向かう際、霊夢と出会い、美奈は神社の中を捜索した。

 
前書き
魔理沙が美奈の元へ向かう際、霊夢と出会い、美奈は神社の中を捜索した。霊夢は美奈の家に居て、美奈は魔理沙に会いたいと願うも戻ってこなかった。美奈は霊夢を見つけると、何も言わず抱き寄せて頭を撫でてやった。 

 
美奈が語った内容は衝撃的ではあったが、どこか嘘臭いように感じられ、信じようとしない者がほとんどであった。美奈自身も魔理沙のことを疑う気は無いが、やはり気になってしまう部分があった。そこで魔理沙のことについて調べてみることにしたのだが、どうもおかしな点がいくつかあった。例えば博麗霊夢のことだとか……。そもそも幻想郷に七人しか存在しない筈なのに八人目の名前が出てくる時点でおかしかったのだが、それ以上に奇妙な点が一つだけある事に気付く。それは魔理沙が八雲紫と知り合いであること、更には霊夢とも知り合いであるということ。
美奈は霊夢に魔理沙のことを任せてみることにする。それからしばらくして美奈が目を覚ますと、霊夢の姿が見当たらない。慌てて飛び起きると、美奈は辺りを探し回る。そして神社の中を隈なく探すがどこにも居ないようだ。
美奈は一旦落ち着いてから考えることにした。まずは魔理沙に連絡を取ることを考える。電話を掛けてみたものの繋がらず留守番サービスに繋がっただけだった。それから魔理沙の家に向かうことにした。
魔理沙は霊夢が幻想郷に戻ってきたら自分の想いを伝えるつもりでいる。その話を聞いた時、美奈は驚いたが魔理沙ならきっと霊夢に似合った良い男性になれると思った。そこで、もし霊夢が起きていたら伝えて欲しいことがあると魔理沙に頼まれる。しかし、魔理沙は困ったような顔を浮かべるだけで、なかなか口に出してはくれない。美奈が痺れを切らせて早く言ってあげてと言うと、魔理沙は大きく深呼吸をして霊夢の方を見つめる。
そこで美奈は思わず息を呑む。まさかそんなはずはないと心の中で否定するが、目の前にある現実は覆せない。
それから魔理沙は霊夢の事を好きだと伝えた後に、これからは霊夢の代わりに私が守ってみせると宣言すると、美奈は涙を浮かべて魔理沙の背中を見送った。
魔理沙は美奈の言っていた事が本当だと知った。それから霊夢の身に何かが起こったことも。美奈の話が真実だというのならば、霊夢はもう二度と目覚めることが無いのかもしれない。魔理沙は霊夢にもう一度会いたいと願う。しかし、いくら祈っても霊夢は戻ってこなかった。
それからしばらく経つと、魔理沙は霊夢の言葉を思い出した。そして霊夢の言葉を噛み締めるように思い出す。
それから魔理沙は霊夢を探す旅に出る。しかし、手がかりは何も無いままだ。それでも諦めずに旅を続ける。
それからしばらくすると、魔理沙は霊夢の行方を知ることになる。
霊夢は生きている。その事実を知った時の喜びは計り知れないものだったが、同時に疑問が浮かぶ。一体誰が霊夢を助けたのか。それにどうして美奈の家に居るのか。しかし考えても答えは出てこない。だから直接本人に聞くことにしよう。
魔理沙が美奈の元へ向かう。するとそこには見覚えのある人物が立っていた。その人物はこちらに気づくと、笑顔で手を振りながら近づいてくる。魔理沙はその人物の正体を知らなかったが、どこか懐かしい雰囲気を感じていた。すると美奈が急に立ち上がって、そのまま走り去ってしまった。
美奈は神社を飛び出して、森の中へと入っていった。すると、後ろから誰かが追いかけてくる気配を感じた。美奈は恐る恐る振り返ってみると、そこにいたのは霊夢だった。霊夢は美奈を見つけると、何も言わず抱き寄せて頭を撫でてやった。美奈は我慢していたが、ついに堪え切れなくなって泣き出してしまった。

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