| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

博麗神社が幻想郷入り【完結】

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

「東方PROJECT」の幻想的な風景に、魔理沙が驚いた顔をしている。

 
前書き
「東方PROJECT」の幻想的な風景に、魔理沙が驚いた顔をしている。魔理沙は「会いたい」「会えるよ」と話し、霊夢に会うことにした。魔理沙は迷わず、霊夢に会いたいと誘い、霊夢を探すことにした。
 

 
「ゆ、ゆかり?」
「八雲、紫ですよ」
「えっと、もしかして妖怪?」
「ふむ、少し惜しいですね」
「どういうことですか?まさか本物」
「いいえ。残念ながら私に尻尾はありません」
「でもじゃあ、いったい……」
「どうでしょうねぇ。それより、こちらをご覧ください」
「これは?」
「よく見てください」
「……あっ、目が3つもある!!」
「えぇ、そうなんです。この子ったら悪戯っ子で」
「それで?この子が何か?」
「いえ、別に何も。ところで小暮美奈ちゃん」
「は、はい」
「突然だけど霊夢に会いたい?」
「会いたい」
「会えるよ」
「ほんとに」
「ただし、会うためには対価が必要よ」
「どんな?」
「それは……お金よ」
「金?なんで」
「お金が無ければ生活出来ないわよ」
「いくら必要になるの?」
「100万円」
「そんな大金、持ってるはずがないわ」
「なら諦めなさい。それとも、まだ他にも条件があるのだけど」
「聞きましょう」
「その前に……一つだけ教えて欲しい事があるわ」
「……何よ」
「魔理沙は好き?」
「えっ!?な、なんで急に」
「大事な事なの。正直に答えてちょうだい」「す、好きです」
「本当かしら?」
「はい、もちろん。それがどうかしたのですか?」
「そう、それを聞いて安心したわ。これで準備は整ったわね」
すると突如、
「おいおい、いきなり何を言い出すかと思えば。ふざけんな」
「魔理沙? どうして?」
「美奈、騙されるな。これは幻覚か催眠術の類いだ。早く逃げるぞ」
「……逃げれるとでも思ってるの?」

「ちっ、こうなったら仕方ねえ」
魔理沙がスペルカードを取り出し、攻撃しようとした瞬間。辺り一面が光に包まれた。
「……うぐっ」
気がつくと、私は地面に寝転がっていた。隣には同じように倒れている魔理沙の姿。
「な、なんだ……今のは」
起き上がり周囲を確認すると、そこには先程の場所とは全く違う光景が広がっていた。まるでSF映画のような世界が目の前にある。しかし不思議と私はその光景に対して驚きはしなかった。
なぜならこの場所は私が大好きな『東方project』に出てくるような幻想的な風景そのものだからだ。
私がそんな事を考えているうちに魔理沙も目を覚ましたようだ。
魔理沙も周りを見渡して驚いた顔をしている。
しばらくして私たちの前にスキマと呼ばれる空間が現れ、その中から一人の女性が姿を現した。私はその姿を見た途端、目を奪われてしまう。それは幻想的で美しくて。今までに見たことのないほど美しい女性だった。
彼女は微笑を浮かべながらゆっくりと近づいてきた。
私の隣にいる魔理沙も言葉を失って呆然としている。
女性は私の前に立つと静かに頭を下げて言った。私はまだ彼女の名前を知らなかったが、何故かすぐに分かった。彼女が自分の運命の相手だということを。
こうして……私たちは家族になったのだ。

***
それからの毎日は幸せだった。魔理沙はいつも一緒にいてくれたし、私といるときは優しくしてくれた。でも私は知っていた。私が好きなのはあくまで霧雨魔理沙であって博麗霊夢では無いことを。だから私は博麗霊夢に会うことにした。でも、どこに行けば彼女に会えるのか分からない。魔理沙に相談しても適当にあしらわれるだけで何も答えてくれなかった。
そんなある日。学校からの帰り道、魔理沙は言った。
明日、一緒に神社へ行くぞ。そして霊夢を探すんだ。お前はきっと博麗霊夢にも気に入られるはずだ。だから頑張ろうぜ。……次の日。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧