博麗神社が幻想郷入り【完結】
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魔理沙と霊夢のどちらが好きかについて、筆者が考察している。
前書き
魔理沙と霊夢のどちらが好きかについて、筆者が考察している。セーラー派の理由は単純明快で可愛いから、ブレザーの方が問題だと筆者。女物と比べるとちょっとゴワついているような気もするが、それでも似合っているという。
さて、話を戻そう。私は先程から何に悩んでいるのかというと、つまりはどっちが好きかということである。正直なところ、どっちかというとセーラー派かなぁと思っている私がいる。理由は単純明快で可愛いからだ。スカートのプリーツとか、リボンの結び方とか……色々と凝っていて面白いと思うし。でも問題は男子用だ。ズボンの方は何の変哲もない紺色の生地に白いラインが入ったものだけど、ブレザーの方が問題だ。
なんと! 男物のブレザーが超絶格好良いのである! しかもこれがまた着ると意外と様になっているのだ。まあ、確かに女物と比べるとちょっとゴワついているような気もするけど、それでも似合っているのだ! だからと言って男の人と付き合いたいとかそういうわけではないけれど、一度くらいは試してみたいと思ってしまうのが乙女心というものだろう。しかし、そうなると……やっぱり魔理沙か霊夢のどっちかを選ばないといけないわけで……ああもうっ、どうすりゃいいんだよ!?
「おい、早くしないと遅刻すんぞ」
「うわっ、びっくりした!魔理沙、いきなり何なの?」「何なのってお前がボーッとしてるからだろ」
「そっか……」
「なあ、それより今日の放課後暇?」
「うん、特に予定はないけど」
「じゃあさ、一緒にゲームセンター行こうぜ」
「ゲーセン?いいけど魔理沙は型月の人なんじゃないの?何で765のゲーセンで遊ぶの?」「いや、俺シューティングあんまり上手くないんだよね」
「へぇー、意外ね」
「それに……最近あいつが全然家に帰って来なくてさ」
「あいつ……っていうと」
「もちろん、霊夢だよ」
「あ、ああ……なるほど」
「ま、あいつも忙しいんだとは思うんだけどな」
「そういえば最近あまり見かけなくなったかも」
「……まあ、あいつのことだから心配はいらないと思うんだけど」
魔理沙がどこか寂しげな表情を浮かべる。
「ま、博麗神社がすっかりさびれてしまったぜ。霊夢のかわりにお前こと小暮美奈が東方入りするんだぜー」
「ちょっといきなりそれは困る」
「冗談だってw」
「……」
「な、なあ、美奈。ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
「なに?魔理沙」
「実は……その、あれだ。えっと、な」
「……??」
「だ、誰にも内緒だぜ。実は幻想郷が大変なことになっててだな」
「……????????????霊夢の失踪と関係があるの?それより魔理沙、博麗神社が廃れているって言ったじゃない。こんな所でゆっくりしてる場じゃないでしょ」」「お、おう。そうだったな。よし、行くぜ」
「ちょ、魔理沙。どこに行くのよ」
「いいから黙って付いてこい!」
私は魔理沙に手を引かれ、無理やり外へ連れ出された。
***
「着いたぜ」
「ここは?」
「博麗神社だ」
「いやいやいやいや、ここどう見ても外の世界じゃん。どうやってここに戻ってきたの?」
「まあ細かいことは気にすんなって。それより中に入るぞ」
「ちょっと、勝手に入っていいの?」
「大丈夫だって。ほら、入るぜ」
「うう、なんかドキドキしてきた」
「そんな緊張する必要なんて無いって。ただの境内なんだしさ」
「……って言ってる側から、賽銭箱に小石入れてる」
「お? 誰かいるぞ」
「あの子は?」
「うーむ……多分、霊夢だと思うけど」
「え?魔理沙、どう見たって子供よ?」
「まあ外見だけは幼女だけど、れっきとした大人だ」
「でも、どうしてあんな姿に」
「さあ……?とりあえず話しかけてみようぜ」
「こんにちは」
「誰ですか?貴方たち」
「私は小暮美奈です。貴女は博麗霊夢さん?」
「霊夢?いえ違いますよ。私は紫です」
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