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X ーthe another storyー

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第七話 沖縄その十四

 哪吒が自分達のところに入って来たのでやり取りをはじめた、すると哪吒は無色な感じだが意地悪等はせず。
 付き合いやすくだ、それでだった。
「結構いい奴だな」
「そうよね」
「これまで何考えてるかわからなかったけれど」
「そんな人だったけれど」
「お話してみたら悪い人じゃなくて」
「悪くないな」
 皆こう話して哪吒と付き合っていった、こうして哪吒は学校でも交流が出来る様になっていった。それを見てだった。
 祖父は喜び牙暁もだった。
 夢の中でだ、哪吒に対して言った。
「いいよ、学校でもね」
「皆と付き合っていけばいいんだ」
「そうだよ」
 こう話すのだった。
「このままね」
「楽しいよ」
 哪吒は祖父に見せた綻びを彼にも診せて話した。
「人とお話をしてね」
「交流をしていったらだね」
「凄くね。学校でも家でも」
「人とお話をして」
「一緒にいたら」
 そうすればというのだ。
「楽しいよ、この前ね」
「この前?」
「赤い服で奇麗なお姉さんと擦れ違ったけれど」 
 その女性のことを思い出しながら話した。
「子犬がお友達を見付けた様な顔をしているってね」
「言われたんだね」
「そうなんだ」
「それはいいことだよ、今の君は孤独じゃないから」
 牙暁も微笑んで応えた。
「だからね」
「そう言われてなんだ」
「いいよ」
 そうだというのだ。
「凄くね」
「そうなんだね」
「うん、今の君は」 
 まさにというのだ。
「もうね」
「孤独じゃなくて」
「皆がいるよ」
「地の龍の皆、つまり」
「そう、僕も」
「君は僕の友達なんだ」
「そうだよ、地の龍としてだけでなくて」 
 そうでなくともというのだ。
「人間同士としてもね」
「僕も人間だから」
「そう、それでだよ」
「僕達は人間同士としてもなんだ」
「友達だよ」
 そうなっているというのだ。
「心からのね」
「そうなんだ」
「僕は夢の中でしか語り合えないけれど」
 それでもというのだ。
「君といつもだよ」
「夢の中でこうして」
「お話をさせてもらうよ、何かあったら」 
 その時はというのだ。
「助言もね」
「してくれるんだ」
「そうさせてもらうよ、地の龍の他の人達も」
「友達だから」
「話すよ」 
 この様にしてというのだ。
「夢の中でね」
「そうなんだ」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「戦いが終わっても」
「僕達は友達なんだ」
「そうだよ」
 まさにというのだ。
「だから君に何かあったりありそうなら」
「こうして話して」
「君の力になるよ」
「そうなんだね」
「必ずね、君は命があるから夢を見て」
「君という友達とお話が出来て」
「人間だからね」
 こうも言うのだった。 
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