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異世界ほのぼの日記~日本に似て便利な世界でぷらぷら生活~

作者:佐行 院
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76

 
前書き
 パルライの魔力は勢いを増すばかりだ。 

 

-76 リンガルス-

 パルライは羽田からSDカードを受け取るとカメラに挿入しより強力な魔力を込め始めた。

羽田「あの・・・、パルライさん?」
デカルト「パルライはネクロマンサー、リッチの下で修業した魔法使いなんです。ネフェテルサ王国の警察署には今彼の師匠も来ているのですよ。」

 そうこうしているうちにパルライが作業を終え、一息ついた。

パルライ「よしっ・・・、終わりました。見てみましょう。」

 カメラの小さい映像を3人の大人が凝視する。

3人「こ・・・、これは・・・。」

 映像では黒い覆面をしたリンガルスと思われる人物がパソコンで何かを編集している。

デカルト「拡大出来たらな・・・。」
パルライ「やってみますか。」

 パルライが魔力を込め、パソコンの映像がくっきりと見えるまで拡大した。「首席入学者」の文字の下にある「梶岡浩章」の文字を消して「リラン・クァーデン」に変更していた。

パルライ「確定ですね。」
デカルト「待て、どこかへ向かうぞ。」

 覆面男は書類を印刷してそそくさとパソコンの電源を切ると部屋を出た。

羽田「この建物には魔学校長の部屋があったはずです、それと主要警備室。」
パルライ「そこに行きましょう。」

 3人はパルライの魔法で主要警備室に『瞬間移動』するとそこには警備員が3名いたのだが全員眠ってしまっていたので羽田が慌ててたたき起こした。

羽田「しっかりしろ、警備はどうしたんだ!!」
警備員「えっ・・・?痛た・・・、羽田さんじゃないですか。どうしてここに?」
羽田「首席入学者が何者かによって改ざんされてんだよ、しかもただ事じゃない!!首謀者の1人が義弘なんだよ!!」
警備員「何ですって?!大変じゃないですか!!ただ俺達は覆面をしていた奴が後ろから近づいてきてからどうやらずっと眠ってしまっていたらしく、記憶が無いのです。」

 こっそりと『審議判定』の魔法を使用していたパルライが首を縦に振る。

パルライ「本当の事を言っている様です。警備員さん、恐れ入りますが少し場所を開けて頂けませんでしょうか。」
警備員「あの・・・、失礼ですがどちら様ですか?」
羽田「バルファイ王国とダンラルタ王国の国王様方だ。」
警備員「申し訳ございません!!どうぞ!!」
パルライ「そ、そんな身構えないで下さい。堅苦しいの苦手ですので。では、やりますよ。」

 パルライが魔力を流し込むと全ての画面が覆面の人物を映し出していた。廊下を走り魔学校長室に向かっている。
 学園全体の理事長は勿論結愛なのだが、各々の学校の管理の為各学校に学校長室を置き担当者を結愛自ら決めていた。学校長にはドーラと同じで知能の高いアーク・エルフの社員を選ぶことにしている。
 3人が魔学校長室へ行くと魔学校長もすやすやと眠ってしまっていた。しかし、3人の足音を聞くとすぐに起き上がった。

魔学校長「起きてます起きてます!!許して下さい!!」
羽田「魔学校長、明らかに寝てたではありませんか。」
魔学校長「羽田さんではありませんか、寝てたとは不覚。きっとまた・・・、アイツに・・・。」
羽田「アイツ?」
魔学校長「以前リンガルスに強力な催眠術を掛けられまして。」
パルライ「待ってください、確かあなた方アーク・エルフは大抵の催眠術が無効となるスキルをお持ちだったはず。」

 3人は魔学校長の次の発言に驚きを隠せなくなった。

魔学校長「リンガルスは只者ではありません、大賢者(アーク・ワイズマン)なんです!!」
 
 

 
後書き
 魔学校長の発言の意味とは。 
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