異世界ほのぼの日記~日本に似て便利な世界でぷらぷら生活~
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72
前書き
バルファイ国王の正体とは。
-72 強力な協力-
煙幕が消えると同時にステージ上にバルファイ国王本体が出てきたホームストレートの映像を見る光と、その逆に煙幕が消えると同時に鎧が出てきた店先にいた魔法使いはバルファイ国王を2度見、いや3度見していた。
魔法使い「お前・・・、ずっと黙っていたのか?」
バルファイ国王「師匠すみません・・・、あまり派手に目立つのが得意では無いのです。なので普段は鎧を分身にして過ごしていました。国民に対し私自信を偽るようで気が引けたのですが。」
魔法使い「ははは・・・、お前は昔から変わらんな・・・、パルライ。」
今更感を感じるその魔法使い、リッチのゲオルは笑う事しかできなかった」。
パルライ「実はパルライは偽名で、本当はバルファイなんです。センス無いでしょ?」
ゲオル「そこも相変わらず・・・、ですな・・・、パル・・・、バルファイ国王。」
パルライ「師匠やめて下さい、今まで通りパルライでお願いします。それよりお聞きしたい事がありまして。」
ゲオル「俺にか?」
パルライ「知恵をお借りしたいのですが・・・。」
一方その頃、競馬場で爆弾を探すプニ達は少し苦戦していた。梶岡が居たら爆弾の場所を教えて貰えると思うのにとため息をついている。ケルベロス達が鼻を利かせて何とか匂いを辿ってくれているが、頑丈な場所に置いているのか、それとも深い所に埋めているのか捜索は難航していた。結愛が何とかならないものかと考えぬき、『捜索』のスキルを『作成』した。
プニ「結愛って器用なんだな、何でも出来そうだし。」
結愛「改めて何なんだよ、気持ち悪ぃな。」
光明「じ・・・、実は俺も思ってた。」
結愛「光明程じゃねぇよ、お前と違って機械に強いわけじゃねぇし。」
光明「あ、そうだった。」
結愛「おい、どういう意味だ。言ってみんかい!!」
レッドドラゴン「おいおい・・・、取り敢えず爆弾探そうぜ。一刻を争うんだ、時間かける訳にも行かんだろ。」
結愛「悪い悪い・・・、つい意地になっちまった、許してくれ。」
その時、結愛の持つ無線機から声がした。声の主は林田警部。
林田(無線)「光明さん、光明さんいらっしゃいますか?」
光明「光明です、どうされましたか?」
林田(無線)「羽田さんから機械がお得意だとお聞きしまして、ご協力をお願い出来ますでしょうか。」
光明「すぐ行きます、少々お待ちください。」
光明は『瞬間移動』で林田のいる警察署へと飛んだ。
林田「おお・・・、行動がお早いですね。」
光明「一刻を争うかと思って、駄目でしたかね。」
林田「何を仰いますやら、むしろ助かりますよ。」
林田は光明に電話の向こうのガヒューを紹介すると早速本題に入った。
林田「実はガヒューさんからクァーデン家の牢屋にて、貝塚義弘が金銭を授受していたのを見たと言っていたのです。贈収賄が疑われます。ダンラルタ王国軍の方々の協力を得てこちらの監視カメラの映像データを押収してきました。宜しければ解析して証拠となる音声を拾い出して頂けませんか?」
光明「分かりました、パソコンをお借りできますか?」
光明は林田からカメラのデータの入ったSDカードとパソコンを受け取ると、早速解析作業に取り掛かった。光明は解析作業を進めながら林田に話しかけてみた。
光明「それにしてもどうやってダンラルタ王国軍の方々にご協力頂けましたね。」
林田「独自のネットワークとコネってやつですよ。」
光明「さてと・・・、そろそろ終わりますよ。幸い、音声も取り出せそうです。」
光明は解析を終えると林田と2人で映像を見ると、大きく舌打ちした。くっきりとあの人物が映っている。
光明「義弘・・・。」
林田「確定・・・、ですね・・・。ゆっくりと見ていきましょう。」
後書き
本当に義弘が・・・。
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