| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

スピナゾンまんじゅう配給所の椿事【完結】

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

> エリファスが死んでから、1ヶ月が経った。

> エリファスが死んでから、1ヶ月が経った。
俺はハルシオンと研究を続けていた。俺達は毎日、魔法陣を作っていた。
もちろん、ハルシオンと2人で研究するのは楽しい。でも、もうそろそろ限界だと思った。
俺は覚悟を決めて、ある場所へ向かった。
俺は旧寮の扉を開けた。中に入って周りを見渡すと、そこには誰もいなかった。
誰もいない?おかしいな。
そこで、ふと思い出した。そういえば、さっきディック教授が何か言っていたような気がする。
「あ〜あっ、すっかり忘れてたよ。そう言えば、君達には言っていなかったけど、ここにはもう一人いたんだ。ほらっ」
ディックはそういうと、指差した。その先には階段があった。そこには黒い服を着た男が横たわっていた。その男は俺達を見ると笑った。その瞬間、男は立ち上がり俺達の方へ走ってくる。
「危ない!」ディックが言った瞬間、突然、男の首が切断された。そして、首はそのまま飛んで行った。俺は唖然とした。そして、気がついたら、また一人、首を切断されていた。そして、気がつくと俺達の首も切られていた。
「うああああああああああああ!!」
4人の悲鳴が響き渡った。そして、俺の意識はなくなった……。
5人目の生贄が見つかったことで儀式の準備が再開されることになったらしい。俺が気づいた時には既に4人が犠牲になっていた。5人目の被害者の名前はオプス・キュリオスというらしかった。俺が目を覚ました時、そこは薄暗い地下室だった。
「大丈夫か?」声がしたので顔を上げると目の前に髭面の男の顔が見えた。誰だかわからずにいると、男は苦笑した。そして、彼は名乗った。その名前を聞いた途端、俺は驚いた。なんと目の前の男はハルジオン王国国王だったのだ。彼は俺に手を差し伸べた。俺はその手を掴んだ後、
「あなたが、この国で一番偉い人だとは思わなかったです」と言うと、彼は頷いた。彼は言った。
「まぁ、私はこの国の王だからねぇ」と言って、笑った後、真顔になった。どうやら冗談ではないらしい。俺は焦った。
慌てていると彼は自己紹介をしてくれた。名前はハビエルと言うらしい。
「ところで、君の名前を教えてくれないかい?」と尋ねられたので、仕方なく名前を名乗った。ハビエル王は納得したように頷くと俺を案内した。ここは地下牢のようだ。奥に進むと牢屋が見えてきた。中に誰かいるようだ。俺は目を凝らしてそれを見た。そこにいたのは黒髪の美少女だった。少女は俺のことをじっと見つめている。
「あの……」少女が呟くと、王は彼女を見て言った。
「この者がお前の伴侶だ」と紹介されたのだが俺には理解できなかった。そもそもこの娘とは初対面である。なのに、いきなり求婚されて戸惑っていると彼女が近づいてきた。彼女は俺の手を取ると言った。「よろしくね」そう言って彼女はウインクしてみせた。
「いや、ちょっと待ってください!なんでいきなり結婚なんですか!?それにあなた誰ですか!?」俺は思わず叫んでしまった。すると彼女は首を傾げながら言った。
「だって私達結婚したじゃん」
確かにそうだが、いつの話かわからないし、それ以前にお互い名前すら知らないはずだ。それなのに結婚するって意味がわからなかった。それに第一、 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧