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猫とも仲良し

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第一章

                猫とも仲良し
 国咲家の親戚のおばちゃん丸い顔で黒髪をパーマにしている太った初老の人が国咲家にある話を持って来た、その話は。
 ふわりの前の飼い主の夫婦のことだった、おばちゃんは家にいた国咲家の母である百合子に眉を曇らせて話した。
「何か最近あの二人外によ」
「出てないらしいの」
「そう、どうもね」
「何かあったのかしら」
 百合子はおばちゃんの話を聞いて彼女も顔を曇らせた。
「そうなのかしら」
「もうずっと酒浸りらしいからね」
「二人で朝から飲んでるのよね」
「そればかりでね」
 それでというのだ。
「もうね」
「身体を壊してもね」
「不思議じゃないからね」
「ひょっとして」
「そうかも知れないと思って」
 それでというのだ。
「ちょっとこのことをね」
「教えに来てくれたのね」
「そうなの、あとふわりちゃんにね」
 おばちゃんは百合子にさらに話した。
「紹介したい子がいるのよ」
「紹介?」
「この子ね」
「ニャア」
 ここでおばちゃんは持っていたケージから白い子猫を出した、奇麗な毛並みで黒い目がきらきらしている。 
 その猫を百合子に見せてだ、おばちゃんはさらに言った。
「保護猫だったけれど」
「家族になのね」
「したの、女の子でイコちゃんっていうの」
「そう、イコちゃんなの」
「この娘をふわりちゃんに紹介してね」 
 そうしてというのだ。
「お友達にって思ってるけれど」
「ふわりはとてもいい娘だけれど」
 それでもとだ、百合子はイコを撫でて文字通りに猫可愛がりしているおばちゃんに言った。
「犬だから」
「猫にはなの」
「犬と猫ってね」
「よく喧嘩するっていうのね」
「だからね」
「いや、ふわりちゃんなら大丈夫でしょ」
 おばちゃんは百合子に笑って答えた。
「そう思って連れて来たし」
「それじゃあふわりと」
「今から顔合わせしましょう」
「それじゃあね」
 二人でこう話してだった。  
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