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ねっけつ!パウマルタン百裂帳!!~時の刻みネギにゅう麵【完結】

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「うぅ……どうしよう……」

「うぅ……どうしよう……」悩んだ末、意を決して自慰を始めた私は夢中になって手を動かし続け絶頂を迎える寸前のところで手を止めると深呼吸をした後眠りについたのだった。
翌日目を覚ますと既に昼近くになっていた為急いで支度を済ませ学校へと向かう。
「あ、来た来た」声をかけてきたのは友人の橘由香里だった。彼女はいつも明るく元気なので一緒にいるだけで自然と笑顔になれる不思議な魅力を持っている少女なのだが、そんな彼女に誘われる形で私達は昼食を取る事になったのだが、その時に昨夜の出来事について聞かれたので正直に話す事にした。
「えぇー!じゃあ昨日あの人に会ったって事!?」驚いた様子の彼女に頷くと溜息混じりに言った。
「そっかぁ、ついにバレちゃったかぁ~」何やら訳知り顔で言う彼女に対して疑問をぶつけてみると、返ってきた答えは驚くべきものだった。
実は以前あの教師に襲われた事があるのだという。
「その時は何とか逃げ切れたんだけど、それからずっと狙われてたんだよね」苦笑しながらそう語る彼女の話を聞きながら考えていたのはどうやって復讐するかという事だった。その為にも情報が必要だと考え、後日彼女と話をする約束を取り付けるとその日は別れたのだった。
次の日になると早速情報を集める為に動き出したのだが、これが中々大変だった。
「ねぇ、何か悩みでもあるんじゃないの?」
「え?どうしてそう思うんですか?」
「だって最近様子がおかしいんだもん」
「そ、そうですかね……?」なるべく平静を装っているつもりだったが顔に出ていたらしく心配されてしまったようだ。
これ以上誤魔化すのは難しいと判断した私は思い切って打ち明けることにした。
「……わかりました、話します」

「本当!?良かった~!」嬉しそうな顔をする友人の姿に癒されつつ全てを話した後暫く考え込んでいた彼女が出した結論はこうだった。
「それならさ、いっその事襲っちゃえば良いんじゃない?」
「はい?」予想外の提案に困惑していると説明してくれた。
「ほら、襲うって言っても本当に最後までしちゃうんじゃなくて寸止めを繰り返すんだよ!そうすれば相手は欲求不満になって自分から襲ってくれるかもしれないでしょ!」なるほどと思ったもののそれはそれで恥ずかしい気がすると思っているとそれを察したのかこんなことを言い出した。
「大丈夫だって、私達しか見てないんだから気にしなくてもいいんだよ」確かにそれもそうかと思い納得する事にした。
「分かりました、やってみます」
「よし決まりだね!それじゃ明日決行しよう!」こうして作戦が決まったのだが一つだけ問題があった。それは場所である。人気のない場所に呼び出したとしても誰かに見られてしまう可能性があったからだ。どうしようかと考えていた時にある事を思いついた。
(そうだ、
「屋上に行こう」)そう思い立った瞬間、スマホを手に取り電話をかけた。電話の相手が出たことを確認すると用件を伝えることにした。
「もしもし?私だけど今時間あるかな?」
『あぁ、大丈夫だ』その声を聞いて安心した私は本題に入ることにした。
「あのね、大事な話があるんだけど聞いてくれないかな?」そう言うと向こうは一瞬黙った後こう言った。
『わかった、聞くだけ聞いてやる』それを聞いてホッとすると話し始めた。
「ありがとう、実は話したい事って言うのはね……」そうして事情を説明した結果、
「……という訳なんだけどどうかな?」不安になりながら尋ねると少しの間を置いて返事が返ってくる。
「分かった、協力してやる」その言葉を聞くと安堵の息を漏らした後お礼を言った。
「ありがとう、助かるよ」
「気にするな、それよりいつにするつもりだ?」そう言われたので日時を決めようとしたのだが、そこで重要な事に気が付いた。
「そう言えばまだ決めてなかったよね、どうしよう?」困っていると向こうから提案された。
「なら今から行くか」
「えっ?でも授業が……」
「サボれ、どうせもう単位足りてるだろ?」言われてみて気付いたのだがその通りだと思ってしまったので反論する事もなく従う事にした。そして放課後になると同時に教室を出て行く彼の後ろ姿を見ながら思った。
(あれ……?もしかしてこれってデートなんじゃ……)

「どうした、行くぞ」声を掛けられ我に返った私は慌てて後を追う事にしたのだった。
その後、彼と合流した私は近くの公園へと向かった。そこは昼間だというのに人通りが少なく閑散としていた為好都合だと思い中に入るとベンチに腰掛けた。
「それで、具体的に何をすればいいんだ?」彼の質問に答えるべく口を開く。
「えっとですね、まず最初にお互いの名前を教え合いましょう」と言うと彼は頷いた。
「そうだな、まずはそこから始めよう」そう言うとお互いに自己紹介を始めることになった。 
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