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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第二百三十一話  温泉旅行 その4

第二百三十一話  温泉旅行 その4
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。

カエデを裏切った際に、リョウタロウの家族を殺害するために、旅館を訪れたキリカ。
それを阻止しようとした石間コウイチに対して、キリカは捕縛した奈良見ルナを人質にとる。
しかし、石間コウイチは、なんのためらいもなく、キリカに向かって狂撃波動を放つ。
キリカはコウイチの狂撃波動を自らの狂撃波動で相殺した。
「く、狂ったの?この女がどうなってもいいのかしら?」
「ああ!いいぜ!」
「いいわけねぇだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
部下の命を顧みない意思コウイチに対する奈良見ルナの怒りの叫びが、室内に鳴り響く。
石間コウイチの冷徹な決断に、キリカが動揺している隙に、石間コウイチは奈良見の全身を縛っているロープをナイフで切り裂く。
「い、石間さん...私!石間さんが絶対に助けてくれるって信じてましたよ!」
「そのわりには、お前、絶叫してたよな...!」
「あ、アレは演技ですよ...演技...」
「嘘つけェ!」
奈良見を奪われたキリカは次に、リョウタロウを人質にとる。
リョウタロウの首元には狂撃波動で形成された黒いナイフが突きつけられている。
「ずいぶんと、器用なんだな、お前...」
「あら...この状況でずいぶんと余裕ね...奈良見ルナをこっちに渡しなさい...でないとリョウタロウを殺すわ...」
「い、石間さん...たのむ助けてくれェ...」
「先生から力をもらっておいて、今更調子のいいこと言ってんじゃないわよ、あんたも先生の生徒なら、私たちの仲間になればいいじゃない!」
「僕には家族がいるんだ!妻と子供を裏切って先生に協力するわけにはいかない...!」
「キリカ...リョウタロウを殺したきゃ、勝手に殺せよ...」
「な、なんですって...!」
「リョウタロウはカエデからもらった狂撃波動の力を各地でばらまいて、断罪者(社会不適合者)を増やしていた...そのせいで、多くの断罪者(社会不適合者)が、したくもない人殺しをしてしまった...嫁がいようと、子供がいようと、リョウタロウはカエデと同じ人間のクズだ、殺したきゃあ、勝手に殺せ...」
「石間コウイチ...あんた依頼人を見捨てるの...」
「正規の手続きで依頼があったわけじゃないし、リョウタロウは断罪王現象の加害者だ、うちの事務所のケア対象外だから、そもそも依頼人ですらない」
「ちっ、なら、今すぐ、リョウタロウの家族を殺すわよ...」
キリカの殺害予告を聞いたリョウタロウの全身から狂撃波動↓が放たれる。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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リョウタロウの狂撃波動を受けたキリカの全身を狂気が支配し、キリカはその場で膝を折って、うずくまってしまう。
「ぐ、ぐあああああああああ...リョウタロウ...貴様...先生の生徒である...私を攻撃することが...どんなことを意味しているのか...わかっているのか...!」
「わかってるさ...僕は先生の生徒に攻撃した...僕はこれで完全に先生を裏切ったことになる...僕はもうすぐ、先生に力を奪われて死ぬ...でも、おまえを戦闘不能にすることで、僕は、少しの間だけ...お前から家族の命を守ることができる...」
自らの命を犠牲にして、危険から家族の身を守る...それこそが、能野村リョウタロウが自らに下した最後の決断...。
一時的に戦闘不能状態になったキリカが地面に手をかざし黒いシミを展開する。
キリカはその黒いシミの中に入って、旅館から去る。
リョウタロウの裏切りを感知したカエデによって、リョウタロウの体から、過去にカエデが授けた力が失われていく。
リョウタロウの顔や、全身がミイラのように干からびていく。
「石間さん...」
「なんだ...」
「家族を...お願いします...」
「悪ぃが、俺の仕事は警察じゃないんでね...でも、知り合いに女刑事がいる、そいつに頼んでみるさ...」
「あ、ありがとうございます...!」
ミイラと化したリョウタロウが俺に笑いかける。
それが能野村リョウタロウの最後だった...。

次回予告 温泉旅行 その5
 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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