イタリアの忍法でぱっちり治す!ミウダウモンの眼精疲労(WEBスペシャル!)【完結】
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本人は一切口を割らなかった
私がそのことを聞いても、本人は一切口を割らなかったが、彼と同じサークルに所属している先輩によると、なんでも佐々塚は就職活動をするふりだけしていただけで実際は就職する気はなかったのではないかということだった。しかし佐々塚がどうして急にやる気をなくしてしまったのかについてはわからずじまいで終わってしまったのだった。そしてそれからしばらくして私は彼に小説を書いていることを話したのだっけ?まあ、私はどうでも良かったから詳しくは聞かなかったが佐々塚はそれ以来毎日家に押しかけてきてしつこく小説のことを聞いていたのだな?思い出したよ。
私は改めて質問を返した「どういう意味ですか?」「君は何を隠そう、あの事件の当事者なのだからな」そう言うと刑事は彼の目の前に立って見下ろして言った。「正直に答えろ」すると佐々木は「あの人が誰なのか、君は知っているはずじゃないか」と言うと私は言った。「あの人が誰のことを指しているのかはわからんが」すると佐々木は「あの事件は君を狙っていた可能性があるということだ」と言ってきたのだった。「ちょっと待ってください!」私は言った。「どういう意味ですか?」
私は思わず大声を出していた。
俺は何が何だかわからない状況になったのだった。
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狩谷刑事と二人で警察署に向かっていた。俺達は並んで歩きながら俺は狩谷刑事を横目で見た、どうやら刑事さんはかなりお怒りのようだったので話しかけても怒られるような気がしたため俺の方からは喋ろうとしなかった。するとしばらく歩いて俺が沈黙に居心地の悪さを感じ始めた時のことだった、「お前、何を隠しているんだ?」と言われてしまいましたとさ。
はてさて困ったもんだ。一体どうしたものかと考えていると「なぁ、お前がさっき病院に運ばれる時何が起こったのかはわかんねぇが、お前の口から聞くまで俺は絶対お前を疑ったままだっただろうと思うぜ」「えーっと、じゃあ、全部正直に言うとですか? 正直言っても信じられませんよ」「いいよ。信じるさ」と言ってきた「はぁ」と答えるしかなかった俺は素直に答えることにしました。すると「へぇ、つまりあの男、佐々塚洋治とお前は顔が似ていると」「だから、兄弟とかですかね」「いや、俺もいろいろと考えたけど、どう考えても似ていない」「ですよね」と答えました。「それであの佐々塚っていう人だけど」と言った時です。俺はふと疑問を感じたので尋ねてみた「あの、狩谷刑事」すると刑事さんは振り向いて言う「ん?」俺は言った。「あの人が本当にあの佐々塚だとしてどうやってわかったんですか?」俺がそう言うと刑事は俺に背を向けたままで言いだした「実は、昨日の夜に俺は佐々塚の自宅に行ったんだ。お前の家にも行ったんだけどいなかったんでな。そうしたらあの人がちょうど帰ってきたんで挨拶したんだよ。そして聞いたんだ。あんたが佐々木の弟かと。そう聞いたんだが答えてくれなかった」と刑事は続ける。そして俺が口を開いたところで言った。
そして俺の病室に着いたようだ。ドアの前には看護婦と一人の中年男性が立っていた。
どうやら病室にいるはずの患者の姿が見えないため捜しているらしかった。俺は二人とすれ違うように病室に入りカーテンを閉め切って外の風景が見えないようにしてベッドに戻った。
そして俺はベッドに座ってから窓の外を見つめていた。窓には鍵がかかっていたので俺は外に出ることはできないだろうと思った俺は窓から離れて、床に寝転がることにした。
天井を見ながらこれから自分はどうなっていくのだろうかと考える。しかしそんなことを考えてみたものの結局何も浮かぶことはなくただ無力感と脱力が俺を襲ってくるのであった。
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