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イタリアの忍法でぱっちり治す!ミウダウモンの眼精疲労(WEBスペシャル!)【完結】

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私は全力で否定した

「じゃあなんでお前は逮捕されてねえんだよ。あのデスゲームの現場にいたのはあんただろ。そしてデスゲーム話をあの場で言い出したのもあんただ。最初から計画的犯行だったんじゃねえのか?!」
私は全力で否定したが、運転手は「このまま行き先変更して最寄りの警察に行きますわ」と言った。
Qここで問題です。真犯人を当ててください。A 答え はい、ここでクイズです。
「じゃあなんでお前は逮捕されてねえんだ。あのデスゲームの現場にいたのはあんただし、デスゲーム話をあの場で言い出したのはあんただった。最初から計画的犯行だったんだろ?」
「違います。私はやっていません」
「ふざけんなよ。あのとき俺は見たんだ。確かにあんたがやったんだ」
「だから違うんです」
「だったらなんだ? 証拠はあるのか?」
「証拠なんてありません。そもそも証拠があるならこんな風にあなたに詰め寄られてはいません」
「ああ言えばこう言う」
「あなたこそ」
「なに?」
「あなたこそ証拠でもあるのですか?」
「証拠だと?」
「あなたが見たという証拠です」
「ああ、あるさ」
「なんですか?」
「あのタクシーにはドラレコがついていたんだよ。これ、映ってるのあんただろ」
運転手は動画を再生して見せた。「じゃあ、運転手さんも…」
「じゃかましい!俺は被害者だ。俺の車だ。盗まれたんだよ。今、こうして!、お前が乗ってる、この車だよ!」
「どういうことなんですか」
「どううもこうもあるか!俺の商売道具が丸ッと盗まれて犯行現場に置かれたんだ。豪血せとものピアとかだせえロゴまで描きやがってよ。治すのに幾らかかったと思うんだ」
「知りませんよ。私はデスゲームの主催者じゃないし」
「じゃあ、誰がこんな真似を」
「記者会見では会社は関与を否定していました。名誉棄損訴訟でも会社側の言い分が通りました。潔白は明らかです。おそらく誰かが嵌めようとしたんでしょう。例えば解雇された逆恨みとか」「会社側は社員のSNSを監視してたんですか?」
「いえ、そこまではしていないはずですが」
「監視されていたなら、こちらも何か対策するべきだったのでは?」
「そうですね。そこは反省しています」
「もういいじゃないですか」「はい?」
「あなたたちは、ここで何をしているんですか?」
「ここで?」
「そうです。ここでです。あなたたちのせいで、多くの人が迷惑しているんですよ。あなたたちの行動で、多くの人が不幸になっています」
「あなたたちが、勝手に言っていることでしょ?」
「違います。警察が動いて、逮捕状を出しています。あなたたちを」
「そんなの、嘘です」
「信じなくても結構ですよ。私は事実だけを述べさせていただきました」
すると男は私の首を締め上げた。そして叫んだ。私は死んだ…… はずだったのだが、気がつけばさっきの喫茶店でアイスコーヒーを飲んでいた。
ここはどこだ?と一瞬考えた。
ああそうだ。私の名前は佐々塚だ。
豪血せとものピアとみちのくデスゲームと豪血寺道場というアニメが大好きなどこにでもいる男である。私は仕事を終えて帰宅しテレビを見ていたのだ。私は最近疲れやすくなっていたがそれでも趣味をやめられなかった。特にアニメを見ないと寝つきが悪くなった。豪血寺道場と豪血セモノピアは特に面白く私は夢中で見続けた。そして私は気を失ったのだ。私は自分の身体がどうなっているのか確かめるために立ち上がった。どうも違和感を感じる。視界が低いし腕を見ると筋肉が異常についている。私は洗面台に行って顔を確認した。そこには30歳くらいの男の顔があった。髪が少し長めの黒っぽい茶髪である。これは佐々塚の髪ではなかった。佐々塚はもともと茶色くないのだ。それにもっと太っているはずだ。佐々塚はこのアニメを見てからは肉を食べる量が増えていたからだ。ではこれは誰だろうか? その時、インターホンが鳴った。ピンポーン。
玄関に出ると警察官が立っていた。
私が言う前にその警察官は名刺を差し出してきた。
公安局第四課。刑事課特殊勤務員 狩谷 警部補(かりや こうちょう)
狩谷が口を開く前に私はその刑事の名刺を奪って投げ捨ててやった。刑事が顔をしかめるのがわかった。
だがしかし、そんなのは無視だ。俺はここに来るべき人間ではない。
私は家を出た。後ろで呼び止める声が聞こえたが無視だ。そして私は全力で走った。走るのは好きではないが仕方がない。体力がないのでかなり苦しいがこれ以外に逃げ道はないのだ。
なぜ俺が走らないといけないんだ?と私は自分に問いかけたが、その問いに対する答えは浮かんでこなかった。 
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