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夢幻水滸伝

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第二百八十五話 好色な助っ人その十一

「性能が上で」
「色々便利やな」
「そうです、そしてです」
「これからもやな」
「技術革新は続け」 
 そうしてというのだ。
「より高性能の航空機をです」
「生み出して用いてくな」
「そうしていきましょう」
「是非やな」
「航空機に限らず」
 さらにというのだ。
「戦車や艦艇もです」
「技術革新してやな」
「高性能のものにです」
「していくな」
「絶対に」
 強い声での言葉だった。
「お任せ下さい」
「ほなそっちも頼むな」
「科学とです」 
 ボームはその科学を担う科学者として話した。
「魔術に錬金術、超能力にです」
「精霊を使う術もあるな」
「この世界の様々な術が組み合わされば」
 その時はとだ、ボームはメルヴィルに話した。
「素晴らしい力が生み出されます」
「そうなるな」
「間違いなく、ただしです」
「ああ、それはちゃんと使えばやな」
「誤った使い方をするか暴走すれば」
「とんでもないことになるな」
「素晴らしい力は裏を返すとです」
 ボームは真剣な目になって話した。
「恐ろしい力です」
「そやな、マッドサイエンティストが使うとな」
「どういった力もです」
「とんでもないもんになるわ」
「それは科学だけでなく」
「他の力でもそうでな」
「この世界のあらゆる技術を共に用いて」
 その様にしてというのだ。
「素晴らしい力としても」
「使い方を誤ったり暴走させるとな」
「恐ろしい力になります」
「それこそこの世界を崩壊させる位のな」
「ですから」
 それ故にとだ、ボームは話した。
「ワテクシとしてはです」
「常に気をつけてやな」
「用いるべきと考えています」
「そういうことやな」
「はい、ワテクシはマッドサイエンティストではなく」
 ここでも科学者として話した。
「なることもです」
「ないな」
「このことを気を付けています」
「それはあらゆる力と言ったが」
 メルヴィルは真剣な顔で述べた、彼も今はそうした顔になっていた。 
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