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ドリトル先生とタキタロウ

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第九幕その四

「しかも身体の動きやいびきはね」
「絶対に蛇じゃないよね」
「ジャンプしたりとか」
「それ本当に蛇?」
「いびきをかくとかもね」
「哺乳類に近いよ」
 先生が見るにです。
「シー=サーペントも大海蛇と呼ばれるけれど」
「蛇つまり爬虫類かっていうと」
「そうとも限らないしね」
「これが」
「そう、鯨かアシカやアザラシの可能性もあるしね」
 こちらの未確認動物もというのです。
「昔の絵で潮を吹いていたりするね」
「それ鯨だよね」
「どう見てもね」
「それになるね」
「そうだね、シー=サーペントは他には魚類の可能性もあるよ」
 哺乳類だけでなくというのです。
「大きな鮫やリュウグウノツカイ未発見の大きなお魚とね」
「鰻かも知れないしね」
「大きなね」
「あと哺乳類だって」
「昔の鯨は細長かったし」
「昔鯨類の生き残り説は濃厚だね」
 シー=サーペントはというのです。
「あとステラーカイギュウはまだ生き残っているという説もあるし」
「北極海とかで」
「ステラーカイギュウは九メートル位あったのよね」
「だったらシー=サーペントも見間違えるね」
「たまたまあちらの方で見て」
「鰐だって海で泳ぐね」 
 先生はこのこともお話しました。
「イリエワニだけれど」
「イリエワニも十メートル位のがいるから」
「それじゃあシー=サーペントとも見間違えるね」
「勿論恐竜の生き残りの可能性もあるし」
「恐竜とも限らないね」
「ツチノコも同じだよ」 
 あらためてこの未確認動物のお話をしました。
「噂を聞くとね」
「蛇には思えない」
「そんなお話も多いね」
「むしろ哺乳類じゃないか」
「そんな風だね」
「お酒が好きなのはおかしいしね」 
 このことはというのです。
「人間はアルコールを分解出来るけれど」
「多くの哺乳類は無理で」
「毒になるから」
「そうしたことも考えたら」
「哺乳類かもね」
「わからないね」
「うん、ただ実在の可能性は完全には否定出来ないんだ」
 おかしなことはあれどというのです。
「だって目撃例は昔から日本全土にあるからね」
「そうみたいだね」
「ツチノコについては」
「昔から見たっていう人がいて」
「それは日本全土だから」
「矢口さんは東北の人でね」
 その出身はというのです。
「バチヘビと呼んでいたけれどバチヘビというのはツチノコの東北の呼び方なんだ」
「へえ、そうなんだ」
「東北じゃツチノコはバチヘビなんだ」
「そう呼ぶのね」
「こちらでは」
「関西ではツチノコで他にはノヅチって呼ぶ地域もあるよ」
 皆にワッフルを口にしつつお話します。
「この通り地域によって呼び名が違うことからもわかる通りにね」
「日本全土で目撃されていて」
「しかも昔からなんだ」
「ツチノコについては」
「野槌という妖怪もいてね」
 今度は妖怪のお話もするのでした。 
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