| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

X ーthe another storyー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六話 封印その五

「そうする」
「では」
「またな」
「お待ちしています」
 丁は心で背を向けた神威に礼儀正しく述べた。
「そしてどうかです」
「世界をだな」
「お救い下さい」
「ああ、封真のところに戻る」
「封真。桃生家の」
「知っているのか」
「はい」
 神威のその問いにも答えた。
「彼のお父上のことも」
「おじさんもか」
「ですが」 
 ここで丁はこうも言った。
「おかしいのです」
「おかしい?何がだ」
「あの方は死ぬ筈でした」
「今回のことでか」
「そうなる運命でしたが」
「運命か」
「ここでそうなる筈ですが」
 それがというのだ。
「重傷でも命に別条がないとは」
「おかしいか」
「はい、どういうことでしょうか」
「運命が変わったか」
「その様です。面妖な」
「待て、そうだとするとだ」
 神威は護鏡の運命が変わったと聞いてだ、再びその目を鋭くさせた。そのうえで丁に対して言った。
「小鳥もか」
「助かるかも知れないと」
「違うか、それは」
「わかりません、運命は二つです」
「天の龍か地の龍か」
「どちらかの筈ですが」
「そしておじさんはか」
 また彼のことを言った。
「ここでか」
「お亡くなりになる筈だったのに」
「運命が変わったか」
「どういうことなのか」
「詳しいことはわからないが運命は変わるか」
 神威は詳しいことはわからなかった、だが。
 運命についてこう認識ンしてだ、そのうえで小鳥に話した。
「わかった、そのことも含めてだ」
「お考えになりますか」
「そうしていく、そしてだ」
「結論を出されますか」
「そうする、また機会があればな」
「夢の中に出てもいいでしょうか」
「勝手にしろ、ではな」
「はい、また」
 これで話を終えた、そしてだった。
 神威は空汰達に向き直ってだ、こう言った。
「少し待ってくれるか」
「その間にやな」
「考えてだ」
 空汰にもこう答えた。
「結論を出す」
「わかった、ほな待っとくわ」
「済まない」
「ただ困った時は何時でも来るんや」
 笑ってだ、空汰は神威に暖かい声で告げた。
「力になるからな」
「そう言ってくれるか」
「わい等は仲間やからな」
「俺はまだ決めていないが」
「それでもや、心の友ちゅうやつや」
 暖かい笑顔のまま神威に告げた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧