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X ーthe another storyー

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第五話 神剣その八

「貴女が来られることを」
「そうなんですか?」
「はい、天の龍の一人」
 こう護刃に答えた。
「その方なので」
「それでなんですね」
「これから人間を救う為に」
「頑張りますね」
「宜しくお願いします」
「それじゃあ」
「では暫くの間は」
 ここで待機してもらう、そう言おうとしたが。
 丁も感じた、それですぐに言った。
「ここは玳透さんにお願いしますので」
「どうしたんですか!?」
「天の龍の皆さんは桃生神社に向かって下さい」
「その神社は確か」
 空汰はそう聞いて血相を変えた。
「神威の」
「はい、彼に縁のあるです」
「神社でしたね」
 嵐も言った。
「そうでしたね」
「三人で、です」
 今この場にいる天の龍全員でというのだ。
「お願いします」
「わい等全員って」
 空汰は丁の言葉にただならぬものを感じて述べた。
「これはほんまに」
「大変なことなんですね」
 護刃も言った。
「そうなんですね」
「来られて早々ですが」
 護刃に申し訳なさそうに話した。
「この度はです」
「はい、行ってきます」
「その様にお願いします」
「ほな行こか」
 空汰はすっと前に出て護刃に話した。
「自己紹介は向かいながらな」
「してくれますか」
「ああ、そういうことでな」
「今からですね」
「桃生神社にな」
 そこにというのだ。
「行こうな」
「わかりました」
「行きましょう」
 嵐も言ってだった。
 三人で神社に向かった、そして神威と封真は。
 神社の境内に入ってだった、即座に。
「社だな」
「そこだな」 
 二人でそこに異変を感じて顔を見合わせた。
「間違いない」
「そうだ、ではだ」
「行くぞ」
「今からな」
 こう話して社の中に入るとだった。
 地の海の中に倒れ伏している護鏡を見てだった。封真は血相を変えてそのうえで父に駆け寄って叫んだ。
「父さん!」
「封真か」
「俺だよ、どうしたんだ」
「話は後だ」
「後だって」
「すぐに医者を呼ぶぞ」
 神威も言ってきた。
「さもないとだ」
「そうだな、かなりの血が流れている」
「だからだ」
 それでというのだ。 
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