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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第二百十五話 外山リキ その3

第二百十五話 外山リキ その3
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。

霧島イズミが断罪者(社会不適合者)であるかどうかを確かめるため、リキはイズミと共に東京にあるリンクセンター石間の前に来た。
「リキ君さ、やっぱり、もうちょっと外で遊んでいこうよ」
「ダメだよ、予約制なんだから!」
リキとイズミはリンクセンター石間へと続く階段を登りながら話を続ける。
「ちぇっ...でも東京っていいね、私たちの住んでいる田舎と違って、なんかこう歩いてるだけで楽しい!でも、私たちの田舎と同じで、川は汚かった...」
リキとイズミががリンクセンター石間の中に入る。
「石間さん、お久しぶりです!」
「おう、リキか!隣の彼女が今回の依頼人だな?」
「はい、霧島イズミっていいます」
イズミが石間に一礼する。
「リキのやつ、社会復帰と同時に彼女まで作るなんて、大したもんだ!」
「いや、まだ、俺達、付き合ってないんですよ...そういう石間さんのとなりにいる女性はもしかして石間さんの彼女だったりして?」
「ちげーよ、コイツは奈良見ルナ、彼女じゃなくて俺の助手な!」
「あっ、そうですか...俺、昔ここでお世話になった外山リキです」
リキが奈良見ルナに自己紹介と共に一礼する。
「よろしく~ってことで、石間さん、お茶、用意してくんね?」
「なんでやねん!奈良見ィ!それはお前の仕事だろうが!」
イズミが石間と奈良見の会話に割って入る。
「夫婦漫才はそこまでにして、とっとと私が断罪者(社会不適合者)かどうか確かめてくれませんか?」
「「夫婦じゃねーよ‼」」
「息ピッタリじゃない...」
「それはそれとしてだ、それじゃあ、霧島イズミさん、この紙に今、君が思っていることを書いてみてくれないかな?」
霧島イズミが紙に書いたイラストがコレ↓だ。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「間違いない、イズミさん、君は断罪者(社会不適合者)だ」
霧島イズミは一瞬、ひどく傷ついたような表情を見せるが、次の瞬間には薄ら笑いを浮かべていた。
そう、この瞬間、仮に霧島イズミが母親の再婚相手を殺害しても、死刑にはならないことが証明されたのだ。
「それで、イズミさんはいったいどんな悩みを抱えているんですか?」
「悩みは特にないです、私は自分が断罪者(社会不適合者)かどうかだけ確かめたかっただけなので、今日はこれで帰らせてもらいます、リキ君、帰るわよ」
「えっ、でも...」
「イズミさん、くれぐれもおかしなことは考えないでくださいよ...」
「おかしなこと?」
「今の君は断罪者(社会不適合者)だ、断罪者(社会不適合者)はこの国の法律では死刑にはならない、だから、もし、君が恨んでいる人を何人殺しても、君は死なずに済むんだ」
「まるで、私がこれから人を殺そうとしているかのように聞こえるわね?妄想するのは勝手だけど、その妄想を私に押し付けるのはやめてちょうだい」
「妄想で済むと、いいんですけどね...」
イズミはリキをおいて、リンクセンター石間を出て行ってしまった。
「おい、リキ、お前、せっかくまともに戻れたんだから、いくら美人でもああいう女と付き合うのはやめたほうがいいぞ」
「妹にも同じことを言われました...でも、俺...!」
「わかったわかった!でも、なにか困ったらいつでも連絡しろよ!」
「はい、今日はありがとうございました...」
リキはリンクセンター石間を出て、イズミを追いかける。
「イズミ!」
リキの声にイズミが立ち止まる。
「ねぇ、リキ君は私がお母さんの再婚相手を殺すって言ったら止める?」
「も、もちろんだよ...俺も父さんを殺した後、いろいろ後悔したから、イズミも人を殺したら、今自分が思っている以上に後悔すると思う...」
「でも、私がお母さんの再婚相手を殺したら、リキ君は私と結婚できない。でもリキ君が再婚相手を殺せば、私はリキ君のものになる」
「そうやって、俺をからかうのはやめてくれないか!」
「からかってないわよ」
次の瞬間、イズミの唇がリキの唇に重なった。
約1分後、驚いたリキがイズミの唇から口を話す。
「これが証拠よ、リキ君はこれでも私が嘘をついていると思う?」
「思わない...でも、もし、俺が再婚相手の人を殺しても、俺はたぶん、警察に捕まってしまうから、きっとイズミとは結婚できない...」
「大丈夫よ、リキ君が再婚相手を殺したことが警察にバレなきゃいいだけなんだから、リキ君は私と二人で一生重い十字架を背負って生きていくのよ、素敵だと思わない?」
「イズミは、その再婚相手の人を、自分で殺したいの?それとも、俺に殺してほしいの?イズミは俺にどうしてほしいんだよ!」
「わからないわ...私、壊れちゃってるから...」
「適当なこと言ってごまかすなよ!」
「本当よ、お母さんの再婚相手のせいで、私、壊れちゃったのよ...」
「俺は...俺はどうすればいいんだ...」
「私を人殺しにするか、それともリキ君が人殺しになって、私と結婚するか、それだけのこと。ちなみに、私が再婚相手を殺したら、リキ君は私と結婚できないわ」
「わ、わかってるよ!そんなことは!」
「リキ君は、私が欲しいんでしょ?」
究極の選択にリキの心が少しずつ、壊れていく...。

次回予告  外山リキ その4 
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