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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第二百十二話 南原ユキエ その3

第二百十二話 南原ユキエ その3

依頼人・南原ユキエが断罪者(社会不適合者)になってしまった原因が学級崩壊であることを突き止めた石間コウイチは奈良見ルナに後を任せて、中学校を去る。
そして、石間コウイチに依頼を任された奈良見ルナは、意識を取り戻した校長に見つかってしまった。
校長室のソファーには奈良見ルナと依頼人・南原ユキエが座っている。
校長が奈良見ルナに向かって口を開く。
「困りましたねぇ、不法侵入に、暴行罪、いくら依頼人のためとはいえ、これはもう立派な犯罪ですよ」
「す、すみません...でも気絶させたのは私じゃなくて、石間さんでして...」
「そういう問題じゃないんですよ!それに、南原先生はどうして、自身が断罪者(社会不適合者)になってしまった件を学校側に相談しなかったんですか!」
「その...私は断罪者(社会不適合者)ですが、一応、正常な人間なんですよね...」
「そういう人間を世間では断罪者(社会不適合者)と呼ぶんですよォッ!」
「校長先生の怒りたい気持ちもわかります!私、じゃなくて...石間さんが校長先生に危害を加えたのも、私が南原さんが勤務する中学校に不法侵入したのも、全部、石間さんのせいです!しかし、南原さんが断罪者(社会不適合者)になってしまった理由は学校側にあると私は思います!」
「それはいったいどういう意味ですか?」
「コレを見てください!」
奈良見ルナは携帯に保存した、動画を校長に見せる。
動画には、南原ユキエの授業を真面目に受けずに遊んでいる生徒達が映っていた。
そう、学級崩壊の証拠が。
「これは...学級崩壊...!」
「そうです、度重なる学級崩壊によるストレスが南原さんの心を壊し、断罪者(社会不適合者)にしてしまったんです!そのせいで、南原さんは世間の人気アニメやドラマの原作者が皆、自身の作品の盗作者だと思い込むようになってしまった!校長先生が先頭に立って、この学校の教育状態を改革しなければ、また南原さんのような犠牲者が出てしまうかもしれませんよ!」
「私は校長失格だ...まさか、校内で学級崩壊が起きていたなんて...!」
「校長先生がこの学校から学級崩壊がなくなるように動くことを約束していただけないのなら、南原さんにはずっと断罪者(社会不適合者)のままでいてもらいます!」
「わかりました、私の監督不行き届きでした...今まで気付いてやれなくて、すまなかったね、南原先生...」
「それでは、みなさんいいですか?狂撃波動!いきますよ!石間さんのモノマネしますよ!いいですか?」
奈良見の謎の事前注意に校長と南原ユキエは首を傾げている。
「狂気には!狂気をぶつけるんだよォ!」
奈良見ルナが狂撃刀から放った狂撃波動↓が南原ユキエに直撃する。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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奈良見ルナは、狂撃波動の直撃を受けて正常な状態に戻った南原ユキエを確認して中学校から去った。
自身が起こした不祥事の責任を全て、石間コウイチのせいにして。
リンクセンター石間に戻った奈良見ルナを待っていたのは、カップ麺をすすっている石間コウイチだった。
「石間さん!私!依頼人、ちゃんと正常に戻してきましたよ!」
「おう、そうか!やれば、できるじゃねぇか!お!そうだ!お祝いに、このカップ麺、食いかけだけど食うか?」
「いらねぇよ」
リンクセンター石間に女刑事・新田みくが入ってくる。
「あの~石間君、とある中学校から不法侵入と暴行の被害届が出てるんだけど、心当たりある?」
「うん、ありありだよ、な!奈良見?」
「わ、わたしは、石間さんに言われて、無理矢理...」
「おい、奈良見ィ!おめぇだけ、責任逃れするつもりか?ずりいぞ!」
「とにかく、署までご同行願いましょうか?」
「おい!待て!待ってくれ!奈良見ィ!笑ってねぇで助けろォ!」
「石間さん!日本リンクマスター協会に頼んでいい弁護士つけてもらうんで安心してくだせぇ!」
石間コウイチはそのまま、新田みくが運転する車に乗せられて、警察所の留置所にぶち込まれた。
三日後、奈良見ルナが日本リンクマスター協会に頼んで手配した優秀な弁護士のおかげで、校長側と石間コウイチの間で示談が成立した。
留置所から解放された石間コウイチを奈良見ルナが迎える。
「石間さん、お勤めご苦労様です!」
「やかましいわ!」

次回予告 外山リキ その1 
 

 
後書き
次回もお楽しみに 
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